就職・転職活動に向けて会社探しをすると、最初はどうしても名前の知っている企業ばかりを探そうとしてしまいます。しかし、そうでなくても条件が良い企業はきっとあるはず。今回はそんな「隠れ優良企業」の探し方をご紹介します。
隠れ優良企業ってどんな企業?
そもそも「隠れ優良企業の定義とは?」という話ですが、明確に「これが隠れ優良企業だ!」と言い切ることは難しいです。もし一様にそう言える企業があるとしたら、それはきっと隠れていないですからね。隠れた優良企業を探すこと=「自分が求める条件を持っていながら目立っていない企業」を探すこと、と考えるべきだと思います。
大手企業は給与や福利厚生などの水準がどれも平均的に高い印象ですが、例えば営業所の多さから転勤が発生したり、数年ごとのジョブローテーションによって専門的なスキルが身につけられなかったりと、理想の働き方が実現しにくいこともあるかもしれません。それに対して、「福利厚生の充実は求めないから、業績が安定していて、プロフェッショナルな技術を磨ける環境で働きたい」などといった考えがある方は、まさに隠れ優良企業を探すのがおすすめです。
人によってやりがいを感じるポイントや、ストレスを感じる業務は異なります。まずは、どういう企業が自分にとっての隠れ優良企業なのか、理想の環境を具体的にイメージしてから会社探しを始めましょう。
隠れ優良企業を見つけるには?
出合いを増やすためのテクニック
隠れ優良企業の探し方の前に、まだ知らない企業と出合いやすくするためのアクションをご紹介します。
スカウト型求人サービス
こちらから探すだけでなく、理想の企業から見つけてもらうためにスカウトサイトを利用しましょう。経歴やスキルを登録しておけば企業側から連絡が来るので、自主的なリサーチでは知ることのできなかった企業と出合えるかもしれません。やがて自身のスキルが歓迎されやすい業界が見えてくれば、その業界を狙って転職エージェントに登録するという使い方もできます。
合同企業説明会
合同企業説明会に参加して、出展している企業の話を聞きに行くのもおすすめです。参加企業の労働条件には一律の水準があるわけではないので、自分なりの「優良企業」の判断基準を持って臨みましょう。合同説明会は大手人材会社のほか、ハローワークや自治体なども主催しています。
隠れ優良企業の探し方
一般的には把握しにくい企業の探し方や、待遇の良い条件を探すテクニックをご紹介します。
生活・仕事の中で見かける企業
「自社で導入したソフトウェアの販売会社を調べてみる」といった形で、仕事で製品やサービスを見かけるけど一般の消費者にはまだ知られていない企業にも注目したいです。例えば理系の就職をする学生向けには「研究室で使っている器具のメーカーを見てみよう」とアドバイスすることもあるのですが、こういった特定の業界でシェアを持っている企業にも見逃しがちな優良企業はあるかもしれません。
業界紙・専門誌を見る
特定の業界をターゲットとして出版されている新聞や雑誌に掲載されている企業も狙い目です。業界内では有名でありながら一般的には知名度が低い企業が求人を出していたり、業績の伸びで注目を集めている企業が取り上げられていたりします。値段が高いものも多いですが、図書館に置かれていることもあります。
業界内の団体に加盟している企業を見る
専門的な企業を発掘する方法としては、業界で設立されている協会や社団法人に加盟している企業を見るというテクニックもあります。業界紙・専門誌のチェックと合わせて、スカウトサイトで特定の業界からの需要が高いと知ったときにはぜひ確認してみましょう。
売り上げを社員数で割ろう
会社の売り上げを社員数で割ると、大まかに社員一人あたりの利益が見えます。社員数が少なくても売り上げが高いのであれば、社内の基盤がしっかりしている会社だったり、安定した需要のある会社だったりということが期待できます。気になった企業の価値を計るための目安として参考にしてみましょう。
経験がある分野の「未経験者歓迎」を狙う
自身のスキルを生かして待遇の良い環境と出合うには、経験がある分野の「未経験者歓迎」と募集している会社をチェックすることもおすすめです。「未経験でもいいから人を増やしたい」という成長フェーズなので、事業の安定度についてはリスクをとる必要もあるかもしれませんが、経験者の立場から待遇の交渉がしやすかったり、昇給・昇格が期待できたりというメリットは考えられます。
転職口コミサイトを見る
口コミサイトでは、その会社で働いてきた人のリアルな声を知ることができます。実際の残業時間やボーナス支給額など、数字に基づく定量的なデータは隠れ優良企業を探す上で参考になるので、チェックしてみましょう。転職会議レポートを運営しているリブセンスの「転職会議」では、口コミだけでなく求人情報も探すことができます。
以上、隠れ優良企業の探し方・出合い方をご紹介してきました。会社の規模や社名のブランドを重視することも悪くはありませんが、実利を求めるならそういった要素には引っ張られずに、自身の求める待遇や働き方、キャリアなどを見据えた会社選びを心がけましょう。
プロフィール:
キャリアコンサルタント・ブロガー みゆきちさん
国家資格キャリアコンサルタント。大手転職エージェントでキャリアアドバイザーを経験後、現在は人材業界で法人営業と企画職を兼務。20代の総合職女性、30代のワーママを中心にキャリア相談を行いつつ、月1でキャリアに関する勉強会「朝キャリ8」を主催。ブログでは転職・キャリア情報を発信中。1児の母。
https://miyukichi.com/
文:小林景太/ノオト
編集:リブセンス + ノオト
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