今まで当たり前だった年功序列は、徐々に成果主義へとシフトしつつあります。
グローバル志向の企業が増えたことにより、欧米型の成果主義を重視する企業も珍しくありません。
今回は、2017年から2019年までの直近3年間で、転職会議に「成果主義」「実力主義」という口コミのあった企業をランキング化しています。なかでも、人事制度に特徴のある4社を中心にお伝えしていきます。
年齢関係なく評価されたい若手ビジネスパーソンは注目ですよ!
よりハードな評価体系だが稼げる「実力主義」企業の働き方を知りたい方は、「フルコミッション営業の実態」の記事も併せてお読みください。
▶年収1億から給料0円まで!?フルコミッションという働き方の実態とは
 
成果主義の会社ランキングTOP20
次の章から、注目企業をピックアップしてご紹介していきます。
1位 ユニクロ:世界を視野に入れた「超」成果主義企業
店長や販売スタッフからの口コミが多かったユニクロが1位にランクイン。
ユニクロは世界に通用するアパレル企業を目指していることもあり、性別や年齢に関係なく、「実力のあるものが正しく評価される人事制度」を掲げています。
これまでと違う、まったく新しいシステムとして注目されているのは、2020年春から実施予定の「新人事制度」です。この制度では、新入社員であってもしっかりと実績を残すことができれば、3~5年で経営幹部として登用されるというものです。新制度がどのような影響をもたらすのかも注目です。
対外的にも完全実力主義を標榜するユニクロのリアルな評判を、元社員の口コミから見ていきましょう。
評価制度はかなりはっきり決まっており、どの業務がどの水準でできれば出世のできるかということが明示されている。賞与の査定もMBOを採用しており自身の目標に対して定量的な数値でのFBがくる。
グレードが上がらない限り給与が上がらないため、何十年勤めようと同じ仕事をしている限りは給与も新入社員と変わらない。実力主義を提唱するだけあってフェアな評価制度ではあるが社員への負担は大きい。
出典:転職会議|投稿日 2018年5月31日 正社員 20代前半 男性 主任クラス 店長・店長候補の口コミ
完全実力主義。マネジメント能力やリーダーシップが発揮されればすぐに昇給、昇格する可能性がある。
出典:転職会議|投稿日 2018年3月1日 契約社員 20代後半 女性 非正社員 販売スタッフ
根回しなど含め、完全実力主義である。取り組んだプロセスと結果で評価される。マニュアルが整理されているので、しっかり勉強すれば成果は出しやすい。
出典:転職会議|投稿日 2018年3月23日 正社員 30代前半 男性 社員クラス 店長・店長候補
ユニクロの評価制度は、しっかりと数値やデータで管理されていることが分かります。働いた内容に対して正確なフィードバックが行われるため、公平・公正な体制が整っているといえるでしょう。
その意味では、若い年齢で昇給や昇格をしたい方に最適な職場となります。向上心があり、勉強したことをしっかりと仕事に活かしたいという方にも最適です。
4位 ソフトバンク:チャレンジ精神があれば老若男女の差なく昇進
実力主義の社風であるソフトバンクが4位にランクイン。実力主義や「成果をあげた社員に報いる」という点は、ソフトバンクの基本的なポリシーにもなっています。
その思想はグループ会社にも反映されており、2015年に導入したソフトバンクホークスのインセンティブ制度が大きな話題を集めました。球団で働く社員に対して、ホークスの実績(試合成績や観客者数など)に応じてボーナスを与えるという制度です。
非常に保守的な業界にも斬新な人事制度を取り入れるソフトバンク。もちろんソフトバンクの社内でも、実力主義を標榜する様々な制度が取り入れられています。転職会議に寄せられた口コミを見ていきましょう。
チャレンジを推奨する社風。手を挙げればやりたい業務をできる可能性が高い。異動の制度も整ってきたので、希望も出しやすい。成果を出せばそれなりに評価される。
出典:転職会議|投稿日 2017年5月2日 正社員 30代前半 男性 通信インフラ設計・構築・設置の口コミ
人事評価は実力主義なので、努力次第で男女差無く、若くても、昇給・昇格は可能。チーム・組織的な評価より、個人の活躍度が評価される傾向にあると思う。
出典:転職会議|投稿日 2018年11月23日 正社員 40代後半 男性 主任クラス ネットワーク設計・構築
実力主義なので、年齢問わず管理職になれる。若手の管理職も多いので出世するチャンスは非常に多い。早ければ20代の管理職も可能。
出典:転職会議|投稿日 2018年8月21日 正社員 30代前半 男性 社員クラス WEBプロデューサー・WEBディレクター
ソフトバンクでは、年齢に関係なく正当な人事評価が行われていることが分かります。若手でも管理職に昇進するチャンスが多く、積極的に発案する人やモチベーションの高い社員を厚遇する姿勢が見えてきます。
また、組織的でコミュニケーション能力を重視する企業が多いなか、ソフトバンクは個人的な能力で評価が行われている点も特徴です。
5位 PPIH:半年ごとの年収査定で昇給もスピーディ
2018年にドンキホーテホールディングスから社名変更した、パン・パシフィック・インターナショナル(PPIH)が5位にランクイン。
「全員が常に挑戦を続ける実力主義」というメッセージが公式サイトにも掲載されているほど、社内・社外ともに成果主義が定着しています。
2006年から海外進出を始め、今ではカリフォルニアやハワイ、タイ、シンガポールに拠点を持つなど、国外での事業展開にも意欲的です。また、2014年には独自の電子マネー「マジカ」を導入し、現在では800万人以上のユーザー数を抱えています。
このように、企業として新しいことに積極的にチャレンジする精神があるため、向上心の高い社員に報いる制度が整っています。
それでは、旧ドンキホーテ時代から実力主義であることが有名なPPIHの口コミを見ていきましょう。
完全に実力主義のため、前年の数値を分析しながら前年比を超える施策を考えなければならない。その施策が上手くハマり、目標数値を達成した時にそれが認められ、評価される。貪欲さが必要不可欠だが、やり甲斐や達成感はある。
出典:転職会議|投稿日 2018年6月16日 正社員 20代後半 男性 主任クラス 販売スタッフ
6ヵ月ごとの年収査定があります。主任級で約400万、係長級で約500万、課長級で約600万と他社と比べると早期のステップアップも可能で年収は上がりやすいです。また、査定内容も数値結果がほぼ全てなので、やったらやった分あがるようにはなっています。完全実力主義を謳っていますのでそれは間違いありません。向いている方ははまります。
出典:転職会議|投稿日 2018年8月6日 正社員 30代後半 男性 主任クラス 個人営業
完全実力主義なので、社員歴や男女関係無くキャリアアップの可能性がある。 さらには権限委譲も現場の人達に任されているので、自分が担当している売り場のレイアウトや商品の商談までも出来るので他の小売業に比べれば成長することが早いと思う。
出典:転職会議|投稿日 2017年3月11日 非正社員 男性 販売・接客・ホールサービス
PPIHでは、完全実力主義とともに、現場にも大きな権限が与えられていることが分かります。そのため、成果主義で陥りがちな「達成不可能なノルマ設定」になりづらく、反対に、仕事のやりがいを感じる社員が多いという好循環を生み出しています。
年収査定のタイミングは半年に1回です。他社に比べてスピード感のある人事制度といえるでしょう。
圏外 富士通:成果主義をいち早く導入するもその弊害に悩む…
成果主義の先駆けである富士通が7位にランクインしました。
富士通は他社に先駆け、1993年に成果主義を導入して話題になっています。
しかし、2001年4月に成果主義制度の見直しを発表。「短期的な目標設定に終始し、なかなかヒット商品が生まれなかった」というのが、内容を見直した最大の理由です。チャレンジ精神を推奨するはずの成果主義が、かえって「失敗を恐れる社員」を増やしてしまったという反省を生んでいます。
一方で、当時の社長である秋草氏は「年功制に逆戻りすることはあり得ない」と語り、短期的な目標だけではなく、目標達成のプロセスも重視した総合的な成果主義を目指しました。(*参考:ELICNEC(NEC&関連労働者ネットワーク))
現在は、どのような評価体型になっているのか口コミをのぞいてみましょう。
成果主義をかかげてはいますが実態は完全な年功序列となっている。評価の予算も決まっているため、成果評価というよりは部署内で並べ替えをしていると言ったほうが実態に近い。そのなかでも全体のバランスをとるために順番で評価をされるような形になってしまっている。
出典:転職会議|投稿日 2017年10月9日 正社員 20代後半 男性 商品企画
成果主義を掲げ変革をしようという意識はありますが、実態としてはまだまだ日本企業といえます。特にグレードが低いうちはどれだけ成果をあげて最高評価を得たとしても、普通評価の人との差がボーナス数万円程度であったり・・・
出典:転職会議|投稿日 2017年8月21日 正社員 20代後半 男性 社員クラス 法人営業
トップダウンで物事を決めたり、年功序列や終身雇用の悪しきカルチャーに固執している面があり、その影響からか優秀な若手ほど外資ベンダ等の実力主義の会社に転職してしまう。
出典:転職会議|投稿日 2018年2月25日 正社員 20代後半 男性 主任クラス サーバ運用・保守
富士通では、2001年に生まれた新しい形の成果主義を続けているようです。しかし、その実態は、年功序列の面が強いということが口コミから分かります。
業界でもいち早く様々な人事制度にチャレンジしてきた富士通。公平な評価を巡って、現在も頭を悩ませていることが見てとれます。
成果主義の向き・不向きは口コミを参考に!
年齢・職歴関係なく評価され、給与や役職が上がる成果主義は、若手ビジネスパーソンにとって魅力的な制度かもしれません。一方で、評価が上司に依存してしまう部分があったり、人によっては実力が発揮できないことで年を重ねても年収が上がっていかない懸念もあります。
このように、成果主義はメリットとデメリットがはっきりと分かれるため、人によって向き・不向きが大きく分かれます。成果主義の会社に転職を考える際は、口コミから評価の仕組みや、直近の会社の内情を知っておくと、転職のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
年功序列より、実力を評価する会社に魅力を感じる方は、成果主義の会社への転職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
後悔のない転職を成功させるために、転職会議がお手伝いできること
転職会議では、この記事だけでは紹介しきれなかった会社の評判、口コミが数多く掲載されています。
実際に働いていた元社員や社員の会社に対する評価や年収、残業時間、有給消化率などを口コミとして見ることができます。
この記事だけでは紹介しきれなかった、300万件以上の口コミが見たい方は下記ページご覧ください。
転職会議と転職会議レポートをキッカケに、素敵な企業と出会えますように。
【第二新卒専門の転職サポートを受けたい方は】
【エンジニア、クリエイターの転職なら】
 
※プロモーションが含まれています
転職会議レポート編集部 オススメの転職サービス【PR】
【選ばれる理由】
【1】リモートワーク、時短やフレックス勤務などの求人を多く保有
【2】従業員の性別比率や取り組みに関する情報など、企業のスタンスを客観的なデータから把握できる
【3】正社員の求人以外にも、業務委託案件からエグゼクティブ案件まで幅広く網羅
【選ばれる理由】
【1】職務経歴書や面談アドバイスなどの手厚いサポート
【2】非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介!
【3】志望の企業へあなたの強みをアピールしてくれる