今回お伝えするのは、日本3大自動車メーカーのトヨタ、日産、ホンダの社風です。
超有名企業なので、すでに社風や特徴を知っている方も多いかもしれませんが、今回は最新の口コミ(2017~2019年)を参考に社内の雰囲気などを紹介していきます。
この記事を読むことで、自分が志望する企業とのイメージのズレを修正できたり、より自分にマッチした企業への転職(就職)が可能になるはずです!
常に世界一を見据える自動車メーカー トヨタ
トヨタの社風を見ていく前に、先にトヨタについて簡単にお伝えしておきましょう。
トヨタといえば、プリウスやレクサスが有名です。2018年の世界販売台数は1,060.3万台で世界シェア3位となりますが、過去に何度もナンバーワンを獲得したことがあり、日本を代表する自動車メーカーです。
グループ全体の売上高でいえば、国内GDPの1割を占めます。ただ、これだけ規模が大きくなっても決して官僚文化には染まらず、常に「挑戦する姿勢」を掲げているところがトヨタの凄いところでしょう。
今では誰もが知るプリウス。リリースしたのは2009年です。環境に優しいとされる世界初の量産型電気式ハイブリッド車として注目を浴びました。
また、最近よく話題になる自動運転にも積極的な姿勢を示し、2019年9月には、簡易型のAIを搭載したコネクテッド化カー「新型カローラ」を発売しています。
さて、ここまでトヨタの基本的な情報をお伝えしました。製品開発において前向きで積極的な姿勢を見せるトヨタですが、その社風はどうなっているのでしょうか。以下より詳しくお伝えしていきます。
トヨタ自動車株式会社の社風に関する口コミ
【良い点】 年次関係なく、自分がどうしたいのかという意見を聞いてくれる風土があり、やりがいはある。
【気になること・改善したほうがいい点】 終身雇用、年功序列での昇給は良い面はあるものの、正直、社員にレベル差を生む要因になっている。給料の高い課長が平社員と同じ仕事をしているケースもあり。 昇格に英語が必要なので、仕事で全く英語を使わない職場でも英語力を求められる。
出典:転職会議|投稿日 2019年4月21日 正社員 30代前半 男性 社員クラス 内勤営業の口コミ
やはり、男性が優先される社風、日本独特の雰囲気はあった。しかし、外国人も多いため、これからは雰囲気も変わるだろう。
出典:転職会議|投稿日 投稿日 2019年5月8日 正社員 女性 主任クラス 新規事業・事業開発の口コミ
トヨタでも終身雇用ができない時代になってきているため、トヨタも安定していると言える現状ではないと感じる。
出典:転職会議|投稿日 2019年8月31日 正社員 20代前半 男性 法人営業社員クラスの口コミ
他の日系企業も同様だと思うが、かつて男社会だったため、今、急ピッチで採用、女性の働く環境、管理職への登用を進めている。また、出産、育児休暇も何の気兼ねなく取得可能だし、時短勤務もある。一方でバリバリ働きたい女性の為の在宅勤務等の制度も整備が進められている。
出典:転職会議|投稿日 2018年6月16日 正社員 30代前半 男性 社員クラス 物流、購買、資材調達の口コミ
トヨタの口コミを見ると、やや男社会で縦割り型といった組織の印象を受けます。ただ、続々と従業員に対する外国人の割合を増やしつつあり、その雰囲気も変わりつつあるようです。
トヨタは「女性活躍推進法に基づく行動計画」を策定し、女性管理職の数を、2014年に比べ2020年に3倍、2030年に5倍にする予定を立てています。そのため、口コミにあったように現在は女性登用が推進されています。
時代の変化に従って組織や働き方の仕組みも変えていく——。そんな姿勢が読み解けます。
外国文化をうまく取り入れたハイブリッド企業 日産
日産は三菱自動車とともにルノーの傘下に入っています。三社連合の販売台数は、2018年で1075.7万台となり、なんとトヨタを抜いて世界シェア2位を記録しています。
ルノーの本拠地はフランスです。そのため、国内自動車メーカーのなかでも、外国文化を色濃く受けたハイブリッド企業といえるでしょう。
また、日産は電気自動車や自動運転など、最先端の技術をいち早く導入する姿勢を示しています。
電気自動車のなかでも人気車種となった「リーフ」は、すでに世界の累計販売台数が40万台を突破しています。自動運転技術でも、世界初の同一車線自動運転システムの開発に成功し、これは世界でも最先端です。
世界トップクラスの技術は、他社をはるかに凌ぐ開発速度が高いからでしょう。そのため、最新の技術で競争の激化が予想される今後の市場でも、高い成果を出せると期待されています。
日産の簡単な説明も終わったところで、今度はその社風について口コミを見ていきましょう。
日産自動車株式会社の社風に関する口コミ
【良い点】 人当たりが良く面倒見の良い方が多いです。上司も特に上下関係を感じさせることなく、フラットな姿勢で指導をしてくださる方が多い印象です。
【気になること・改善したほうがいい点】 土地柄か生え抜き、入社以来ずっと日産という方が多いです。ですので、暗黙知で語られる案件や論議も多く、職種によっては、中途入社の方は理解が厳しいと感じる方もいると思います。
出典:転職会議|投稿日 2019年4月10日 正社員 30代前半 男性 主任クラス その他のWEB関連職の口コミ
【良い点】 巨大な組織のため部署に依存するが、基本的に外国籍の出向者が多いため風通しは良い(合理的でないと外国人は動いてくれないため、日本の古き良き伝統は通用しない)。 また、マネージャー以上の階級の人間とも気軽に意見交換出来る風潮があり業務が進めやすい。
【気になること・改善したほうがいい点】 ルノーとのアライアンス業務に関わる事は必須。その影響で内部調整に追われることが多くなり、ストレス、残業時間共に増える。また、基本的に内部の力関係はルノー>日産のため、時には合理的で無い意見も飲む必要が出てくる事は留意しなければならない。
出典:転職会議|投稿日 2019年3月10日 正社員 20代後半 男性 社員クラス 制御設計(機械)の口コミ
ルノーとのアライアンスにより、日本のオフィスでもフランスを始め色々な国籍の同僚がおり、非常にグローバルな環境で働くことができる。また管理職でも転職組が多く、良い意味で製造業っぽくない雰囲気がある。女性管理職も多く、性別に関わらず活躍の場は多い。
出典:転職会議|投稿日 2017年10月31日 正社員 20代後半 男性 新規事業・事業開発の口コミ
あまり年功序列の色は薄く、マネージャー層以上は基本的に実力がある人が多い傾向にある。その中でもごく稀だが極めて魅力的で優秀な人材がいる。
出典:転職会議|投稿日 2019年8月18日 正社員 20代後半 男性 社員クラス 研究・開発(機械)の口コミ
日産の口コミを見ると、社内の雰囲気は年功序列や上意下達といった印象は少なく、代わりにフラットで風通しの良い環境が整っているようです。ルノーとの提携により、外資系のカルチャーがうまく混ざっているといえます。
ただ、自由で個人の裁量も大きいこともあり、実力主義になりがちな点には注意しなければなりません。常に前向きな姿勢で仕事に取り組むことが大切となるでしょう。
社内の公用語は基本的に英語です。また、昇給にも英語力が試されます。一方で、日本の大企業のイメージに近い安定性も兼ね備えているため、良い意味で外資系の文化が馴染んでいるようです。
技術力の高さで信頼を勝ちとる ホンダ
ホンダは自動二輪車で世界シェア首位を記録しています。2018年の販売台数は1321.5万台です。
このようにバイクのイメージが強いホンダですが、自動車の業績も決して悪くありません。2018年度では、前年度比5.9%増となる374.8万台を販売しています。
ホンダの自動車といえば、「フリード」や「フィット」をイメージする方も多いでしょう。ただ、なかでも特に人気が高いのが「N-BOX」で、国内・海外問わず販売も好調です。
トヨタや日産と比較すると、ホンダの場合は「技術色」が濃く表れます。もともとホンダは、バイクに使っていたエンジンを流用して自動車分野に参入したため、自動車作りへかける思いもひときわ強いといえるでしょう。
では、ホンダの社風についても、口コミを参考にしながら詳しくお伝えしていきます。
本田技研工業株式会社の社風に関する口コミ
大きい会社であるものの、役員との距離が意外と近い。一度名前を覚えてもらうと、仕事がやりやすくなる場合もある。 また中途採用がかなり多いので、新卒との違いを感じることは余りない。
出典:転職会議|投稿日 2019年7月16日 正社員 男性 社員クラス その他の経営管理系関連職の口コミ
かなりボトムアップの思考が強く、社員自ら手を挙げればさまざまな開発を行うことができるが、上司とチームメンバーの認可が必要である。また、学歴不問で総合職一般職に区分せず採用をしていた。
出典:転職会議|投稿日 2018年3月5日 正社員 20代後半 男性 社員クラス 研究・開発(機械)の口コミ
【良い点】 若手関係なく裁量が大きい業務に携わることができる。入社3年ほどで役員報告し自分の考えを経営に提案している人もいる。
【気になること・改善したほうがいい点】 若いうちからグローバルに働きたい人には不向き。簡単に駐在に行くことは出来ない。5年から10年ぐらいドメスティックな仕事を覚え人脈を作ってからという考え方。また新卒だと職種を選べないため、ずっと似たような部門に所属し、会社人生を終える人もいる。
出典:転職会議|投稿日 2017年12月23日 正社員 20代後半 男性 新規事業・事業開発の口コミ
学閥がない。若い世代の管理職は柔軟な考え方の人が多い。
出典:転職会議|投稿日 2018年10月12日 正社員 30代後半 女性 社員クラス その他職種の口コミ
ホンダの社風は、アイデアや能力さえあれば誰でも上にあがれるという、個人の裁量が大きい特徴があります。ボトムアップが徹底されており意見が通りやすいため、たとえ高卒者でも大きな出世ができることも珍しくありません。
一方で、ホンダには年功序列の精度が色濃く残っているようです。海外で活躍したり、より高度な技術を覚えるにも、しっかりと時間をかけて基礎を習得してからとなります。
また、数ある自動車メーカーのなかでも技術屋の側面が強いため、ロマンを求める社員も多いとか。そのぶん社風は体育会系で、熱血で快活な雰囲気に包まれています。
まとめ:社風を参考に合う・合わない企業を選ぼう
同じ自動車メーカーでも、トヨタや日産、ホンダにはまったく異なった社風があります。今回は、日本3大自動車メーカーに勤める方の口コミを参考に社風をお伝えしました。簡単にその特徴をまとめてみましたので、以下でおさらいしておきましょう。
- ・トヨタ:何事にも挑戦していく意欲あふれる社風
・日産:外資系の自由闊達な雰囲気がある社風
・ホンダ:熱血で、技術をとことん追求していく社風
上記のように、それぞれの社風を理解しておけば、自分に合う・合わないということを判断することができるでしょう。転職活動や就活を行う際に、ぜひ参考にしてみてください。
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