共通する注目の社風、「英語を使う」「合コンが盛ん」
3社の評点を見てみると、「英語を使う」「合コンが盛ん」「オフィスがキレイ」、「長く働ける」など、共通してあがっているポイントが多くありました。 私たちの抱く商社のイメージとも、一致している点が多いのではないでしょうか。
三菱商事
- 仕事のスケールがとにかく大きいのでやりがいは感じられます!海外営業が多いので英語は必須です。(20代後半/男性 2014.5)
- 入社時はそれほど英語が得意ではなくても、充実した研修制度をフル活用し、自身のやる気次第で語学力はどんどん向上していきます。(30代前半/男性 2013.3)
- 既婚者男性は普通に合コンにいっている。(20代後半/女性 2012.4)
三井物産
- 海外赴任もあるので英語は必須。普通にしゃべれる人間はかなりいる。国内向けでまったく英語をつかわない部署もある。(30代後半/男性 2015.4)
- 英語のスキルアップはとても奨励されており、みなTOEICに熱心です。一定の役職になるためには最低のTOEICの点数が設定されているので、必然的に勉強する必要があります。(30代後半/男性 2015.4)
- 合コンでのもてようは半端じゃない。(30代後半/男性 2011.3)
伊藤忠商事
- 英語と中国語には重きを置いている。部署にもよるが、他国の言語を扱う人も多数いて、外国語が飛び交っている。それなりに言語は学べます。(20代後半/男性 2014.9)
- ワールドワイドに活躍できる点が大きな利点だと思います。自身が培ってきた英語力をいかんなく発揮する事が出来たのでその点に関しては非常にやりがいのある職場でした。(30代後半/男性 2014.9)
- 合コンでは非常にモテるためおいしい職場ですね。(20代後半/男性 2011.3)
30代前半で年収1000万!?それでも若手社員が感じる不満とは
また、気になる待遇については、どの企業も30代で1,000万に届くというクチコミが多数あり、あまり給与水準に対するネガティブな声はありませんでした。
一方で、「年功序列が厳しく入社して10年程度は差がつかない」、「ほとんど毎日飲み会で健康管理が大変」、といったクチコミも共通する点があります。
三菱商事
- 給与がいい分ワークライフバランスなどど甘いことは言ってられませんが、最低限の私生活は確保されていると思います。ただ日頃から飲み会などが多い分健康を損ねる場合があります。(30代前半/男性 2013.12)
- (退職理由は、)飲み会が多く、疲弊していたことが大きい。何より商社というだけあって、毎日のように飲み会に呼び出されていたので辛かった。もし、この業界に入りたいというなら、すすんで飲み会に飛び込めるバイタリティある人間が最適だと思われた。(20代前半/男性 2014.5)
- (給与水準は、)日経企業の中ではTOPレベル。年功序列の古い体質なので、あまり能力差が給料の差として現れない。資源頼りのため、今後は大きく給与が下がる可能性は大きく、今の給料だけで入社したいなどは考えないほうが良い。(30代前半/男性 2013.4)
- 入社後3-4年は横並びで、差が出てくるのは30歳頃からであるが、やはり年功序列の意識は根強く、若手の時にいくら実績を残したとしても一足飛びに出世は難しい。(20代後半/男性 2015.3)
三井物産
- まだまだ年功序列ではありますが、近年は成果主義に近づけようと人事評価制度の変更に取り組んでおり、管理職になるためにはそれなりのハードルを設けています。(30代前半/男性 2014.8)
- 他商社で働いている友人からの話を聞く限りでは、商社の中では風通しはよい気がする。とは言え、やはり古き良き大企業ということで縦割りではあるし、がちがちの年功序列である。(20代後半/男性 2013.3)
- 一緒に働く同僚、上司が魅力的であり、日々成長できる実感があった。一方で精神的・肉体的にもタフ。社内・社外の飲み会も活発で、お酒が飲めない人は少し厳しい環境かもしれない。(30代後半/女性 2014.11)
伊藤忠商事
- 大企業特有の「年功序列」であり、基本給与は年代によって一律。部署の業績や、個人業績が賞与に反映し、同年の業績は翌年に反映するもの。実績を残せば、早い段階での昇進は可能だが、最初の昇進は「課長」クラスになるので、入社10年目くらいまでは地道に働くのみ。(20代後半/男性 2011.9)
- 夜は飲み会が多く、自宅に帰るのは朝方になることもある、その際でも出社はもちろん9時にする必要がある。(20代後半/男性 2013.2)
- やはり体育会系の色が強かった。アメリカンフットボールなどをやっている方は入社しやすいので体育会系な方にはお勧めできる。飲み会が非常に多く、お酒が飲めない方にはかなり厳しい環境である。(20代後半/男性 2013.9)
3社の業績見通しに関するクチコミには大きな違いが
ここまで見てきた「社風や待遇」に関するクチコミ・評点では、伊藤忠商事が他の2社と大きく異なる点はなく、共通・類似する点が多い印象です。
最後に、業績の見通しや、経営に関する社員の提言について調べてみましょう。面白いことに、業績については3社のクチコミ内容がだいぶ異なる結果となりました。
三菱商事
- 資源分野に投資し過ぎているので、資源価格下落の影響が怖い。今後非資源分野に参入していくべきだと思う。(20代前半/男性 2015.2)
- 会社の屋台骨を支えるという意味では、非資源も非常に大事とされているが、実態としてはやはり資源関連の部署が大きい顔をしているというのが実態ではないかと思う。全体でみれば、他商社に比べて堅実な経営を貫いており、将来性は有望なように感じる。(20代後半/男性 2014.11)
- 財務基盤が強靭の為、投資余力が大きく、また、資源・非資源ビジネス間でのバランスも改善してきており、世界経済の成長に伴って、引き続き成長が期待できる企業だと考えます。(50代/男性 2015.8)
三井物産
- 資源安が続いているが、直近の収益源に関しては大きな見込みがあるのだろうか。国際医療部門での先行投資や国内食品部門での投資等、新聞での情報は見えているが、資源がらみのインパクトが大きすぎて修復に関する工程表を見たいところ。社長交代で経営陣が若返る中で収益・投資等の指標がもう少し見えるようになればと思う。(40代/男性 2015.3)
- 総合商社ではあるが、資源ビジネスに偏りがち。川下分野にも注力すると毎年言っているが、なかなか結果は出せていない印象。国内・海外問わず新規事業の開拓も盛んだが、大企業であるため意思決定がそれほど早くないことやリスクを考慮して動けない。(20代後半/女性 2014.6)
- 資源系の割合が高く、他商社が非資源系の分野に投資する中で今後の収益の柱が弱まりつつある。現在の状況では資源価格が下がった時に下支えするポートフォリオが見つかっていないため、将来的には他商社の後塵を拝することになると思われる。食料や農業ビジネスの拡大を図っているものの、収益化するにはまだ時間がかかる。(30代前半/男性 2014.8)
伊藤忠商事
- 資源に強かったトップ商社を抜き去ろうと、ただでさえ勢いがある社風に、さらに勢いが出ている。しかし、良い意味でも悪い意味でも中国の市況影響を受けざるを得ない。岡藤社長ならなんとかしてトップ商社の牙城を崩せるはず。(30代後半/男性 2015.8)
- ニュースでも大きく報道された中国及びタイの企業への投資に関しては、将来どうなっていくのか不安に思っている人が多いように感じる。ただし、それが正解だったか失敗だったか分かるのは数年後の話なので、今は何とも言えないと思う。(20代後半/女性 2015.3)
- 非資源No.1商社と謳っているだけあって非資源分野はとにかく強く、繊維や食料、生活資材や保険は他社の追随を許さないレベルである。また、機械分野も成長が目覚ましい。一方でエリアとしては中国がダントツに強く、同業他社が束になっても敵わないと言われている。今後はこれらの強い分野に経営資源を集中させるだろう。(20代後半/男性 2015.12)
数年前から資源分野への偏重が懸念されていた三井物産・三菱商事に対して、伊藤忠商事は非資源や、新しい投資に対し積極的な姿勢をとっていることがうかがえ、会社の勢いを感じます。
企業の業績予測は、転職時の企業研究だけでなく、面接での質問対策や株価予想にも役に立つもの。もちろん、クチコミだけではなく、企業が公開している情報もしっかり調べることが必要ですが、公にはされない実態を判断するためのひとつの材料として、クチコミは有用なのでないでしょうか。
いずれ資源価格が戻れば、三菱商事や三井物産の収益力は回復するといわれています。その時までに、伊藤忠商事の経営は果たしてどのようになっているでしょうか。
今後の動向に注目したいところです。
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