1位 上司、支店の雰囲気に耐えられない
圧倒的に多い退職理由が、「支店長や上司、支店などの雰囲気」です。銀行マンに異動はつきものですが、配属先はひとつの中小企業みたいなもの。どんなに企業研究を重ねて入社したとしても、「支店研究」をして異動先を選ぶことはできません。
- 上司が変わることで営業方針が変わる。お客様よりも社内政治、自身の保身に興味を持っている人がいる事実。(20代後半 男性 法人営業)
- 支店によって人間関係は大いに異なり、いじめが多発する支店も多くあります。たいてい暇な支店が、いじめの多い支店です。それが原因で配置転換を志望したり、うつで退職に追い込まれる人も多くいます。(20代後半 女性 個人営業)
- 配属されるところによってあまりにも雰囲気が異なる。特に営業店に配属された場合、その支店の支店長の性格や直属の上司である課長によって銀行員生活は天と地ほど変わってくる。有名な厳しい支店に行くと、体調を壊したり、突然会社に来なくなる人も出てくる。支店はルーチンワークが多く、若いうちに支店のサイクルから抜け出せないと一生支店暮らしになる可能性も高い。人にもよるが相対的に支店の方がやりがいはない。(30代前半 男性 法人営業)
- 支店の法人営業をしていた時、スーパーエースと呼び声の高かった30代半ばの課長代理が転勤してきました。確かに仕事ができて人当たりもよく周りから評価が高かったのですが、2~3か月経った時から、当時の支店長と折り合いが合わなくなり、その後、潰されてしまい、病欠→降格となりました。私はそれを見て悟りました。銀行の評価は運だと。パワハラ防止が世間でどんなに叫ばれても、銀行の支店自体は支店長を社長とする中小、零細企業のようなもの。本部(人事部)の目などいくらでもかいくぐれます。ひとたび支店長や副支店長、課長と些細なことで折り合いがつかなければ、それまでどんなに出世コースを歩んでこようともあっという間に潰されてしまいます。(30代前半 男性 法人営業)
「残業は月30時間以内、持ち帰り禁止。ただしノルマは絶対。新しい商品をセールスして事務処理も間違いなく完了させること。」こんなハードな要求をクリアするだけでもなかなか大変なのに、職場の雰囲気までギスギスしていたとしたら気が休まらないのも当然ですね。「運次第」という声も多く、支店によって雰囲気は様々なようです。
2位 ノルマがきつい
銀行マンは入社1年目からノルマが与えられると言われています。最近は、貯蓄や融資だけでなく、関連商品の販売に力を入れているようです。たとえば個人営業なら、住宅ローンに付随する生命保険、相続に関する信託、自社のクレジットカード等々、商品は多岐にわたります。そして、せっかくやり遂げた業務や販売商品そのものに対し、「本当に顧客のためになっているのか?」と自問している声も少なくありません。
- ノルマがきつい。お客様目線ではなく完全な銀行都合のセールスに精神的に参ってしまった。法人営業職で入社したものの、法人項目ノルマ(融資など)はもちろん、個人項目ノルマ(カードローン、住宅ローン、投信等)もかなりあり、毎日全力疾走。(20代後半 女性 法人営業)
- リテール営業職に従事していたが、顧客のニーズには関係なく投資信託をはじめとした運用商品を販売することに辟易してしまった。先輩方は、ノルマはないと言うが「目標」という名のノルマがあり、リテールは実質的に証券会社のような業態になってきてしまっていると思う。(25代後半 女性 個人営業)
- 銀行なら誰しも課される過大なノルマ。お客様に有益な商品や提案ができた時はやりがいがあったが、ノルマ上不要な商品、むしろ不利益をもたらす商品も提起しなければならない時もあり、自分にはそれが我慢できなかった。(20代後半 男性 法人営業)
- 保険業務に現在かなり力を入れており、ノルマがつらかった。種類も多く、多岐に渡っている。商品が、次々リニューアルするため商品内容を、かなりよく勉強していないと勧誘することさえ出来ない。(20代後半 女性 その他金融関係)
3位 覚えることが多すぎる
ノルマ達成に伴い、事務手続きや覚えるべきことがどんどん増えているようで、細かく、かつ大量にある事務作業にストレスを感じるという声もちらほら。資格取得や新商品の勉強などのために、せっかくの休日が消えてしまうことも少なくはないようです。
- 提案業務にすごく力を入れてきているので負担が大きくなっている。また提案商品も投信保険証券と幅広いので商品ごとの勉強会などたくさんある。(20代後半 男性 法人営業)
- 金融業界全般に言える事だが資格の取得や更新に関わる勉強が一生涯続くかと思ったら退職したいという気持ちになってしまった。(20代後半 男性 法人営業)
- 通常の事務手続きでもリスクヘッジのために、お客様に何のメリットもない膨大な量の書類を書いて頂くことは、預金保全という特殊な事業内容を考えれば致し方ないことだとは思いますが、少しずつ疑問を抱くようになりました。「顧客対応」 よりも内部監査や監督官庁である 「金融庁への対応」 に必死な点、封建的で完全にトップダウンな組織や伝統という名目で非効率かつ意味不明な慣習があることも私には理解できませんでした。(30代前半 女性 法人営業)
メガバンクで働き続ける資質とは?
給与や福利厚生など、条件は大変理想的なメガバンクですが、実際の仕事は心身ともにとてもハードな職場と言えるでしょう。
どのような職場でも人間関係を構築できるコミュニケーション能力。大量の知識を効率的にインプットできる記憶力と理解力。ノルマの達成にむけて計画的かつ素早く動ける営業力。実に様々な資質が必要なことが伺えます。
また、ノルマ上不必要な商品を提案しなければならない時もあるため、「この提案は本当に顧客のためになっているのか?」という切実な声も多く見受けられました。真面目であればこそ、誠心誠意、顧客のために努めたいと思っていることでしょう。こういった企業本位の姿勢は、ぜひ企業側に改善を求めたいものです。
銀行員として働き続けるには、そういった誠実さとともに、上司やノルマに押しつぶされそうになっても気にしない良い意味での鈍感さと、タフな精神力が必要なのかもしれません。
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