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男女でこうも違う?年代別離職理由から見る男女の違い

『察しない男 説明しない女』『話を聞かない男、地図が読めない女』など、今も昔も男女差を研究した本は注目を集め、中にはベストセラーになるものもあります。男女の違いというのは完全には解決できない永遠のテーマなのかもしれません。同じように、仕事を辞める理由は男女間で差があるのでしょうか? 男女それぞれの転職理由を、クチコミから調査してみましょう。
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男女でこうも違う?年代別離職理由から見る男女の違い

『察しない男 説明しない女』『話を聞かない男、地図が読めない女』など、今も昔も男女差を研究した本は注目を集め、中にはベストセラーになるものもあります。男女の違いというのは完全には解決できない永遠のテーマなのかもしれません。同じように、仕事を辞める理由は男女間で差があるのでしょうか? 男女それぞれの転職理由を、クチコミから調査してみましょう。
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離職理由NO.1は男女ともに「給料」と「残業」

調査会社マクロミルが、転職した男女692名に聞いた離職理由のデータをもとに、男女別にまとめたのが以下のグラフです。


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調査概要
調査会社:株式会社マクロミル
調査対象:20~30代 2年以内に転職した会社員の男女692名(全国)
調査期間:2016年03月22日~23日
内訳:20代男女 各173名、30代男女 各173名
複数回答可(3つまで選択可)
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男女ともに、1位「労働時間・労働環境への不満」、2位「待遇(給料・福利厚生)」、3位「上司との人間関係」と、順位が全く同じになっています。

大きな男女差はないようですが、性別、年代別に検証したところ、面白い違いが見えてきました。

【20代】上司に不満を抱える男性、やりがいを感じられない女性

まずは、20代の離職理由の内訳を見てみましょう。あわせて、具体的な離職理由を転職会議のクチコミから見ていきます。


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共通して多いのは、労働時間と待遇(給料・福利厚生)の不満です。若いうちは初めての経験が多く、また新人であるがゆえに業務量も他世代より多いのではないでしょうか。その一方で、最初のうちはなかなか給与が上がらないため、不満に感じやすいのかもしれません。

また男女差が大きい項目としては、女性の方が不満に感じやすいのが「やりがい」、「社風」。男性のほうが不満に感じやすいのは「上司との人間関係」です。

ここで、実際に寄せられたクチコミをみてみましょう。



20代 女性

●目の前の事務が細かく膨大すぎて、それに振り回されてばかりいて、地域やお客様のことを本当に考えて仕事ができている気がしない。地域密着、地域とともにとうたっているが、社員が心からそれを実践できているとは思えない。(24歳 一般職)

●仕事だけではなく、しっかりプライベートも確保できる会社で働きたいと思った。「独身なんだから、帰り遅くてもいいでしょ?」という風潮に耐えられなくなりました。独身にだって、プライベートは必要ですから。(28歳 販売)

●頑張るとその人にどんどん負担が積み重なっていくけど、頑張らない人はほとんど仕事してない場合もあるし、役席も大抵しょうがないで済ませてしまうので、モチベーションが続かない。後は女性の多い職場なので人間関係が大変だと思う。(28歳 金融関連職)

●会社内の雰囲気が合う合わないが非常に重要であると感じる。人出不足なので経験のある人なら仕事を続けられるとは思うが、未経験の私には非常に辛くなっていき退職した。また、給料も仕事の量に比べて安いし、経験を積んだからといって上がることもない。(24歳 一般職)

やりがいのある仕事がしたい、でもプライベートは犠牲にしたくない。という願望がうかがえます。また、職場の雰囲気が自分に合っているかどうかを大切にするのは、女性ならではといえるかもしれません。



20代 男性

●1ヶ月60時間程度残業しても暗黙の了解において10時間程度しか残業もつけられません。また、給与水準も低い水準にあり、それに伴う評価制度も非常に分かりづらいものとなっています。終業後でも会社の携帯に上司からメール、電話が入り続けるので実質心休まる時間はありません。(28歳 法人営業)

●とにかく拘束時間が長い。また、自由な社風と言いつつ完全なトップダウンで下の意見は通らない。数字をやってから発言しろと無理難題なノルマを押し付けます。おかげで心や身体が壊れても気づかない上司が多いです。(24歳 店長・店長候補)

●割り当てられる仕事量は非常に多い。また、どこの会社でも同じかと思うが、上司次第で極端に変わる。またキャリアアップに対して上司の手助けもなく、自分でやりたい方向を相談してもとくに返答もない(28歳 企画)

●昇級はほぼ無く、評価も見ていないような上司が雰囲気でするためモチベーションは保てずやりがいは皆無です。(29歳 プロジェクトマネージャー)

上司との関係で悩みがちな20代男性。不透明な評価基準に対する不満の声や、仕事への意見や相談事を上司に伝えても、なかなかきちんと聞いてくれないことに対する不満の声が、多く見受けられました。

【30代】給料が気になる男性、家庭との両立に悩む女性

続いて30代を見てみましょう。特に女性は、ライフステージごとに心境が変化していく様子が伺える結果となりました。


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20代と比較して、男女共に労働時間の不満が10~20%程減少している点が特徴的です。30代になると、ある程度労働時間を自分でコントロールできるようになるのでしょう。 一方、待遇への不満は減ることなく、男女ともに待遇に関する不満が最も多いという結果になりました。

また、30代女性は、同僚・後輩・先輩等の、上司以外の職場の人間関係に対する不満が28%と多く挙げられており、20代女性が20%であるのに対し、8%も高い結果となっています。



30代 女性

●女性が子供を産んで復帰することは時短制度などがあるので可能だが、制度は形ばかりで現場は追いついていないので、周囲に謝ってばかりで自分も周りもストレスがたまる。(31歳 女性 法人営業)

●女性ということでおそらく出世しづらい。女性で出世欲がないというのであればおすすめです。が、私としてはその点の改善を望みます。(34歳 法人営業)

●育休は取れるが、復帰後のサポートは少ない。一般的な保育園に子どもを入れるとなると遅番勤務は時間帯的に難しいが、遅番もできないと正社員としては働けないようだ。(32歳 店長・店長候補)

30代になると、結婚や妊娠出産で働き方を変える(変えざるを得ない)場合があります。周囲に理解や協力を求める必要が出てきたり、気を遣ってつらい思いをすることもありそうです。クチコミからは、制度自体が整っていても、実際に利用する現場ではまだまだ使いにくいという現状が垣間見えます。また、家庭と両立するなかで昇進の限界を感じることもあるようです。仕事と家庭の両方を持ち、どのようにバランスをとるべきか、自分にとっての理想を見つめなおす世代といえるでしょう。



30代 男性

●給料が業務内容に見合うものではありません。また、過去の度重なる不祥事があり、世間からの風当たりが強いため、自分自身が組織に対する信頼感を保つのが困難な点があります。(35歳 システム開発)

●近年は行き過ぎたコストダウンを要求され、安かろう、悪かろうな製品作りになっている。また、現場軽視の体質がひどく技術者の退職が多い。パッチワーク的に転職者を募集しているので人材育成も行えていない。いわゆる勝てば監督のおかげ、負けたら選手が悪いなので開発現場は葬式みたいな雰囲気を感じる。ボーナスも安いしこれではモチベーション喪失も時間の問題なので転職活動で可能性を探ることにした。(37歳 生産技術・管理)

●給料が安く、上がる見込みがない。子供の面倒を見ていけるほど給料が上がるのは、幹部クラスになってからだと思われる。そのせいか若くして結婚している男は少ない。 (30歳 ネットワーク設計・構築)

待遇(給料)への不満が20代30代と、一貫して高い男性。入社して10年程度が経ち、仕事もこなせるようになった結果、勤務先や自身の業績を俯瞰して見られるようになるからこそ、給与額についても”このままでいいのだろうか”と冷静に考えるようになるのかもしれません。

男も女も“働き続けられる”社会とは?

年代別、男女別に離職理由を見ていくと、仕事から一生逃げられないことの多い男性は、常に給料に関する悩みを抱えているようです。そういった点では、パートナー同士で稼ぎ続けることのメリットは大きいはずなのに、女性はライフステージの変化によって今の仕事を続けることを悩む方が多いことが今回の結果から伺えます。

また、年代性別にかかわらず、共通して不満を感じやすいのは、「労働時間・労働環境」「待遇(給料・福利厚生)」の2つです。残業が多い、休みにくい、見合った給与が得られない、といった状況は不満の大きな要因となり、さらに、過重な労働は心身を病む原因にもなりかねません。

現在、労働人口の減少から女性活用や一億総活躍社会がうたわれ、企業側は、労働者が働き続けられるように様々な人事労務制度の改革が求められています。育児や介護があっても働き続けられるように、短時間正社員制度や介護休暇の整備といった動きも徐々に広がってきているため、私たち労働者側も、今いる会社が長期的に働き続けられる会社なのかどうか、会社の将来を含めて検討し、今後の働き方を模索していくべきかもしれません。

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