仕事も家庭も諦めない。そんな働くママたちをサポートする企業も増えてきた最近。でも蓋を開けてみると、「定時に帰りづらい」、「休みを取りづらい」という雰囲気が残る職場は少なくない印象です。

また、それとは反対に「バリバリ働きたいのにママだから気を遣われる」「女性だからなかなか認められない」など、働き方の多様化にあわせて、企業側が対処すべき状況も様々になってきています。

実際に、女性が家庭に入った後も、各状況にあわせて適切に仕事を続けられる環境を提供している会社はどれくらいあるのでしょうか？転職会議に寄せられたユーザーのクチコミから、女性が働きやすいと評価の高い企業のデータを見ていきましょう。

復職も管理職も望める 女性に寄り添う職場環境

ランキング上位の企業を見てみると、保険やシステム、人材業界が数社ランクインしていますが、全体的に業界はほどよくばらつきがある印象。「◯◯分野は特に女性が働きやすい」、と言えるほど成熟した業界はまだないのかもしれません。そんな中、トップ3に選ばれた企業はどのように女性をサポートしているのでしょうか？

日本郵便株式会社（総合＆女性1位、男性3位）

・女性も男性と同様に管理職そして、昇進しやすい環境が整っています。また、女性の管理職も多い。また、子育てをしながら働きやすい環境が整っており、育休、産休も取得しその後活躍している女性社員も多い。（女性／個人営業）

・女性には大変優しい職場環境ではないでしょうか。まず、産休育休は確実に取れ、職場復帰も容易です。社内評価も男女の差はないため、課長代理の女性も多く、最終的に局長にまでなる方もいます。（男性／内勤営業）

・結婚や出産を経て場復帰される方が多いです。ライフイベントを機に一度退職して、もう一度契約社員のような形で再就職する方も多いみたいです。女性が長く働けるという点ではとてもいいのではないでしょうか（女性／一般事務）

結婚、出産を経験した女性の復職率が高いこと、また、男性と女性が分け隔てなく評価され、昇進の機会も平等にあるという意見が目立ち、フラットな企業姿勢が伺えますね。

株式会社みずほ銀行（総合2位、女性3位、男性1位）

・女性管理職の積極登用や、育児休暇制度など女性が働くには非常に良い環境であり、男性社員よりも女性社員の方が活き活きしているような場面が多い。（男性／法人営業）

・女性のキャリアについては、ダイバーシティの意識がかなり高まっている。グループ全体で女性の活躍の場を作ろうとしており、一般職ではない優秀な女性はキャリア形成に融通が利く印象がある。（男性／法人営業）

・周りでは産休。育休を取られて、復帰される方も多く、復帰後も以前のポストに戻れたり、受け入れの雰囲気をもよく、取りやすい環境であると思います。勤務場所にもよりますが、女性が多い職場であるので、女性はとても働きやすいと思います。（女性／内勤営業）

女性の昇進、管理職登用に積極的な動きを評価する声が多く、バリバリと活躍したい女性が挑戦しやすい土壌があるといえそうです。

株式会社マイナビ（総合＆女性＆男性2位）

・女性が産休、育休をとりやすい職場。復帰したときも「おかえり！」と歓迎してくれる。小さいお子さんがいる女性は、定時ぴったりで帰れる。女性でも、売上をあげている人はどんどん昇格できる。（女性／法人営業）

・部門にもよるが、女性でも実績に応じた正当な評価を受けることができるし、認められれば昇進もできる。産休育休を取り、時短を利用しながら復帰している女性社員も多く、営業だけでなく他のポジションへの異動も含めて相談できる。女性も働きやすい環境だと言えると思う。（女性／法人営業）

・個人の評価について、男性女性関係なく、実力のある人は、若いうちからそれなりの役職に就くことができる。配属先によって多少の違いはあるが、全体的仕事へのモチベーションが高い人が多い。それゆえに産休育休等を利用しても、役職として職場に復帰できる例も多い。（男性／プログラム）

・月々の残業時間はそう多くなく、女性にとってはたらきやすい環境がととのっているようにおもいました。女性の従業員数も多く、若い人も多い職場なので、じぶんの意見も言いやすく社内の環境も良かったとおもいます。結婚や、出産した後も復帰できる環境が整っているため、女性も安心して働けると感じました。（女性／一般事務）

男女が平等に働けるだけでなく、若いうちから役職を与えられるなど、個人のがんばり次第で理想の働き方ができることから、仕事へのやりがいを感じられる人が多いようです。また、必要な方には定時ぴったりで帰れるようにする配慮も素敵ですね。

多様化する働き方への対応

出産育児中の一時的な配慮は、女性が働き続けるためにもちろん必要なこと。ですが、権利を主張するだけでなく、その分しっかりと社会に貢献していかなければなりません。（もちろん、「仕事」の形をとらない貢献もあるでしょう。）

今回上位にランクインした会社では、育児中のサポートは手厚くも、その後は男女平等に評価され、平等に業績を期待されるフェアな環境が整っているようです。ただし、それが故に女性が相応にタフな仕事を任せられるという声もあり、厳しさも自分を成長させる糧とできる、タフな女性像が垣間見えます。

多様化していく働き方にあわせ、企業側も柔軟に対応することが求められている昨今。女性が働きやすい会社が今後ますます増えていくことを願ってやみません。