2016年の転職市場
2015年も、残すところ後わずか。今年の転職市場を振り返ってみると、ここ数年で“最高の売り手市場”でした。 求職者にとっては、転職しやすい環境だったといえるでしょう。 厚生労働省が毎月発表する「有効求人倍率」でも、2015年9月の全国の有効求人倍率(季節調整値)は「1.24倍」と、1992年1月以来、23年8カ月ぶりの高水準を記録しています。
では、2016年はどうなっていくのでしょうか。 転職市場は、景気と密接に連動しています。転職市場を予想することは、景気を予測したり、経済を見通ししたりすることに近く、「2016年はこうなる」とはなかなか明言できません。
そんな中、転職会議編集部は、2016年に多くの求人が出る可能性が高い業界は、「建設・建築業界」であると考えています。 2020年の東京オリンピックに向けた再開発における需要もあり、「建設・建築業界」において、人材不足は社会問題化しているほどです。 従来とは異なり、「未経験者を採用して、自社で育成する」という、踏みこんだ採用も増加しています。
さて、今後間口が広がりそうな「建設・建築業界」への転職を考えた際、まず会社選びから始まりますよね。 入りたいと思った会社は、入社しやすい会社なのか否か気になるところです。
そこで今回は、2016年も中途採用が活発に行われていそうな「不動産・建設・設備」業界における、「入社難易度ランキング」を作成しました! ランキングは、転職会議に投稿された「入社難易度」の評点(5点満点)を、業界および企業ごとに集計して作成したものです。
入社難易度"5"の企業における、面接内容をチェック
「不動産・建設・設備」業界では、三菱地所株式会社、三井不動産株式会社、日揮株式会社、株式会社乃村工藝社の4社が、最も難易度が高い5.00となっています。 上位20位まで見ても、比較的難易度は高いようです。たとえ売り手市場だったとしても、事前の入社対策はしっかりとしておくことが必要そうです。
そこで利用したいのが、転職会議に載っている、各企業の面接・選考におけるクチコミです。 実際に企業の選考を受けた方が、どのような内容だったかをクチコミとして投稿しているので、企業理解だけでなく、入社対策にもつながります。 先ほどご紹介した、「入社難易度ランキング」トップ4社においての投稿内容を、確認してみましょう。
三菱地所株式会社
20代/男性/個人営業
【印象に残った質問】
・好きな空間はどんな空間ですか?と質問されて驚きました。私は、家族と食事がとれる空間ですと答えました。宇宙空間と答えた方もいるようです。
・人生で一番、衝撃を受けた出来事は?
【コメント】
・面接の雰囲気はとても良く、だんだんリラックスできるようにしていてくれたようでした。面接していただいた方も興味があるような質問の仕方をしてくれたのですらすらしゃべらされた感じでした。聞き上手だったような気がします。
30代/女性
【印象に残った質問】
・今までで、一番苦労したことは何でどんな時ですか?具体的にその解決に向けて努力し取り組んだ事を教えてください。
・会社の印象について教えてください。
【コメント】
・温かい雰囲気で、とても、誠実に話を聞いてくれました。担当マネージャーと、人事担当者の面談でした。前向きで、自分自身で考え、行動できる人材を募集しているようでした。「顧客サービスの部分の取り組みを強化したい」という意味で、その強みをもつ人物を探しているようでした。
日揮株式会社
20代/男性/法人営業
【印象に残った質問】
・ジャングルにいけと言われても大丈夫か。
・今まで一番頑張ってきたことは。
【コメント】
・やはりグローバル企業なので、英語の能力があるかは必須の質問であり、過酷な国に駐在しても大丈夫かといった質問もされた。面接は部長面接級になると少し圧迫の空気があるが、それ以外はとても和やかな空気であった。
30代/男性/法人営業
【印象に残った質問】
・あなたを動物に例えると何ですか?また、その理由は?
・当社は業界では一番では無いが、なぜ当社が第一志望なのですか?
【コメント】
・最初は少し緊張しましたが、終始にこやかに対応していただき、気持ちよく面接を終える事が出来たと思います。面接担当者は、人事部長と採用部署の責任者でともに人当たりの良い印象を受けました。実務経験が重視されました。
株式会社乃村工藝社
20代/女性/店舗設計・内装
【印象に残った質問】
・当社の物件で好きなものは?
・あなたの自己PRを自由にしてください。
【コメント】
・職種にもよりますが、デザイナーはやはり作品を通して実力をいかにアピールできるかだと思います。コンペなどの広い世界での実績などは特に強みになると思います。そして自分の作品をうまくプレゼンし、作品を通して自分の強みもアピールすることが大事だと思います。どの職種にも共通していえますが、第一印象も大事だと思います。
30代/男性/インテリアコーディネーター・インテリアデザイナー
【印象に残った質問】
・ディスプレイって言葉の意味がわかりますか?
・西日本の出身者は大阪勤務になる確率も高いけど大丈夫でしょうか?
【コメント】
・デザイン職での応募でしたが、一次面接は和気あいあいと自分のプレゼンに興味を持っていただきました。最終面接は、「君は建築がまったく分かっていない」と当時、社内外でも名前が売れたデザイナーに自分のプレゼンを一蹴され、ひどく落ち込みましたが、翌日「内定」の連絡が入っていました。
対して、いいところを見つけてほめてもらっていた友達は「不採用」でした。その時だけかもしれませんが、プロとして本気で育てようとする人には、厳しい意見をいうような傾向があったのかもしれません。
面接対策にもなるクチコミチェック
転職希望者が面接に臨む際、「どんなことを質問されるのか?」「どんな雰囲気なのか?」ということは、特に気になるのではないでしょうか。
転職会議では、ユーザーに「印象に残った質問」を書いてもらっているため、企業からの質問内容が具体的に分かります。 加えて、多くの方が面接者の人数や立場、態度を書いてくれており、大体の面接の雰囲気も把握できます。クチコミ情報をよく読みこんでおけば、面接の事前シミュレーションになるかもしれません。
また、興味深かったのは、「乃村工藝社」に入社した30代男性のクチコミ。「面接で一蹴されて落ち込んだけど、翌日には内定をもらえた」というエピソードです。 こうした個人的な話は、なかなか聞くことのできないレアな内容で、転職クチコミサイトを利用するからこそ出会える重要な情報ではないでしょうか。
面接に限りませんが、転職活動は情報収集と事前準備が大切で、 しっかり取り組むことで内定への確度が上がり、採用の確率は高まるはず。 ベストな転職先が選択できるよう、クチコミも活用しながら意識的に対策や準備をすることが大切でしょう。
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