社長は企業の顔
転職市場に限らず、ビジネスでよく言われるのは「社長は企業の顔である」ということ。 従業員数が数十万人の超大手企業であれ、数人で始めたばかりのスタートアップ企業であれ、トップたる社長は企業を代表するリーダーであり、最も注目を集める人物でしょう。
今回、転職会議では、サイトに投稿された158万件以上の従業員クチコミの中から、社長に関するクチコミを抽出。
その数を企業ごとに集計して、下記のランキングを作成しました。書き込んだ従業員の立場は管理職からアルバイトまでさまざまですが、企業で一番のリーダーはどのように思われているか、クチコミ情報から見てみましょう。
気になる“あの有名企業”の社長クチコミは…
経営学の巨人と言われるドラッカーの発言に、「リーダーは尊敬されるが、必ずしも好かれるとは限らない」という言葉があります。尊敬される人と、人気がある人は必ずしもイコールではないという指摘です。
実際、社長に関するクチコミ数が多かった企業の投稿内容を確認してみると、リーダーとして評価・賞賛する内容ばかりではなく、批判する意見もいくつか見けられました。
ただし、感情的に否定していると感じるものは大変少なく、基本的に冷静で客観的なものが大半です。 上位3企業のクチコミを、具体的にピックアップして紹介しましょう。
3位:楽天株式会社
- (社長の魅力は)週に1回、自分の言葉で会社の方向性やビジョンを直接社員に伝える点。日本を代表する偉大な経営者に、お金を払っても聞けないような話を毎週聞けることは非常に稀有な機会を提供してもらっていると感じる。社長は何があってもあきらめない姿勢をいつでも貫く点が社員に安心感を与え、士気を高揚をさせる。経営者としての三木谷さんは「やっぱりすごい」が、非常に鋭く厳しい。容赦ない。(広告・宣伝・プロモーション)
- 先見の明があり、非常に優秀な社長だと思う。グローバルな展開もかなり進めており、アジアのみでなく今後はヨーロッパ、アメリカなども視野に入れて事業の展開をしている。社内の共通語として英語を取り入れている点が、今後の世界戦略を見通してのことだと思います。さすがインターネット市場での最大手の社長と尊敬できます。(法人営業)
- かなりのトップダウン経営だったので、現場で決められたことがいとも簡単に覆されて、悲しい思いをしたことがあります。自由闊達な職場で創造性を発揮しながら働きたい!!という人には不向きかも。年々管理的な経営が強くなっている気がします。(プログラマ:オープン系・WEB系)
2位:日本マクドナルド株式会社
- 経営不振にあえいでいた日本マクドナルド社においてその手腕をいかんなく発揮されて立て直したとともに、メディア出演などによってその知名度を上げることで日本マクドナルド社のイメージアップにつなげていた。また、学歴などもさほど高いわけではないが、それも多くの人々に勇気を与えたのではないかと思う。(販売・接客・ホールサービス)
- (社長の魅力は)とにかくオンとオフの切り替えがはっきりしているところ。仕事にはとても真面目だけれど、休むときはちゃんとリラックスしている感じだったと思います。また、1人1人をよく見てくれていた印象があります。(仕事場で褒めてくれたり)言うことははっきり言うので、悲しくなることもあったが、その分、評価されたときはほんとうに嬉しくなります。(法人営業)
- 短期的には業績を大きく伸ばしたと言えるが、フランチャイズ化は長期的にどうだったかは疑問が残る。社外関係者からの評価は大きい面もあるが、社内的には特に現場軽視と思われる施策も多かったように思える。良くも悪くも豪腕な経営だったと感じる。現在の同社の状況を見てもこの時期に生み出された負の部分が経営の足枷になっている面は否めないのではないか。(営業マネージャー・管理職)
1位:ソニー株式会社
- 就任から3年が経過し、経営再建フェーズから再成長フェーズが軌道に乗り始めている。新しい経営方針に関しても、ビジョンが明確になり、求心力も高まってきた。平井社長を支える経営チームも役割分担が明確になった事と、強力なチームワークが感じられることから、計画に対する実行も確実に行われるようになると期待している。(新規事業・事業開発)
- 性格は穏やかでやさしく、仕事も丁寧に論理的にこなすタイプ。社員と積極的にコミュニケーションをとっており、自分のまわりでは結構支持が厚い。加えて具体的なエピソードを交えたわかりやすい説明や高い英語力など、リーダーとしての能力も高いと思う。若さからくるのか持ち前のものなのか、活気があるのも自分としては好印象である。(一般事務)
- ロジカルでとても優秀な人だと思うのですが、会社を大きく方向付けることはできていないかもしれません。基本的にこれまでの会社を引き継いで、合理的にやるべきことをこなしてはいるものの、その先に未来が見えてくる感じがしません。他のメーカーが復調しているなかで不振が続いますが、この状況を打開するのに合理化だけでは不十分なのではないか、と感じている社員は多いのではないでしょうか。(社内SE)
“クチコミから見える社長像”と"報道から伝わる社長像"
社長に関するクチコミは、他のクチコミ項目と比べて1件あたりの平均文字数が多いのが特徴です。内容については、先に述べた通り感情論よりも客観的なコメントが多く、社内にいる人だからこそ気づく社長の長所、あるいは欠点が垣間見えました。
特に楽天株式会社などは、「メディアの報道とは違って」という書き込みも多数あり、“クチコミにおける社長”は我々が持つパブリックイメージと随分違ったものでした。
もちろん、メディア報道もクチコミもそれぞれに「社長の一面」ではありますが、転職を検討する場合は、社長のクチコミ情報を積極的に確認しておくべきでしょう。
社長は会社の命運を握るリーダーであり、それこそ「企業の顔」であるからです。身内の声であるクチコミ情報を通じて、社外からは見えづらい社長の“別の顔”を知ることで、転職先候補の企業理解は格段に進むはずです。
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