1位:論理的思考力(コメント数:100)
面接での質問例
- 日本のウイスキー市場をどうセグメンテーションするか?どのセグメントが一番潜在ポテンシャルがありそうか?(株式会社ボストン・コンサルティング・グループ)
- ある釣り雑誌がリニューアルを行った。リニューアル後発行部数は増加したが、一向に利益が増えない。それはなぜか。(アクセンチュア株式会社)
- 日本経済をダメにしているものを三つあげるとすると?(アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社)
回答のコツ
- 面接では理路整然と論理的に答えることが重要。正確な答えを求めているわけではなく、解答に至るプロセスをみられていると感じた。ポイントを押さえて端的に結論を述べる、相手の質問に答える、はっきりと話すなど基本が大切。(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン/法人営業)
- ロジカルシンキングを求められるので、質問に答えられないのはまずダメ。論理的に答えること。本質的に内容が間違っていてもかまわない事がおおく、なぜそのような回答を導きだしたのかを答えることが必要。(アクセンチュア株式会社/ITコンサルタント)
- 面接における様々な質問に対する答えについて、「なぜそう考えるのか」という筋道立った論理思考力と地頭の良さを見られていたと感じた。じっくり考えて答えを導くタイプより、質問に対して即座に反応し、無理矢理にでも結論を導き出せる人間が好まれる。(アクセンチュア株式会社/ビジネスコンサルタント)
コンサルティングファームの多くは採用選考で、問題や課題に対して“即座に道筋立てた論理的回答ができる地頭の良さ”が有るか否かを重要な判断材料としているという意見が目立ちます。クライアント企業の抱える課題を整理し、ロジカルに解決していく業態ならではの判断基準と言えそうです。
2位:コミュニケーション能力(コメント数:42)
面接での質問例
- 日本のウイスキー市場をどうセグメンテーションするか?どのセグメントが一番潜在ポテンシャルがありそうか?(株式会社ボストン・コンサルティング・グループ)
- 組織内(サークルなど)で意見が対立する2名に対して、あなたはどのような対応をするか(アクセンチュア株式会社)
- 君が好きなことをなんでもいいから、今この場でプレゼンしてみて。(アクセンチュア株式会社)
回答のコツ
- 顧客との折衝が多い業種ですので、初対面の人とうまく話を合わせられるか、会話をまわせるか等のコミュニケーションスキルを重要視しているようです。基本的には自分がやっている仕事、世の中の情勢はよどみなく答えられるようにしたほうがいいですね。(アクセンチュア株式会社/ITコンサルタント)
- 面接官の人柄はさまざまであるが、最も重視されていると感じた(又は重視されていると内部のものからも聞いた)点は、「この受験者と一緒に働きたいかどうか」という点。その面接官に合わせて、気に入られることも大切だと思う。(アクセンチュア株式会社/その他のコンサルタント関連職)
- 論理的なだけでなく、人間性も問われるのでそのバランスを意識すること。人間的に優れていない人物は頭脳が優秀であっても、評価されない。(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン/ビジネスコンサルタント)
顧客との折衝が多い職業柄だけに、いかにその場の会話を上手くまわせるかといったコミュニケーション能力も重要な判断材料になっている印象。また、対人スキルのみならず、「この受験者と一緒に働きたいかどうか」という当人の人間性そのものが重要だという意見も。
3位:言語力(コメント数:18)
面接での質問例
- 一次面接では、会社の用意した評価シートに従って、応募者がどのぐらい要件を満たしているかについて、英語力や、自己の性格、これまでの職務経験について順次質問がされます。(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)
- 過去のプロジェクト経験についての質問がありました。代表的なものを2~3、プロジェクトの概要、自分の役割、主なチャレンジや成功体験について。以上を英語面接で行いました。英語面接であった事が特徴的。(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)
回答のコツ
- 特に難しい質問は少なく、普通に答えていれば大丈夫だと思います。ただし、近年は英語は必須です。TOEICであれば800点以上は絶対に必要です。プロジェクトも海外案件が増えています。(デロイトトーマツコンサルティング合同会社/経営企画)
- 英語力については近年非常に重視しているので、これがないと入れないですが、逆にTOEICで高得点を有していたり、留学経験があれば、かなり入りやすい会社だと思います。(デロイトトーマツコンサルティング合同会社/公認会計士)
- 真剣に考えないと答えがでない質問ばかりだったような気がします。特に中途入社の場合は英語力・目に見える形での経験が必要となってきます(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン/経営企画)
コンサルティングファームではグローバル案件も多く、英語力は必須と言えそうです。TOEICでの高得点は前提条件として、それに加えて、海外でのプロジェクト経験や留学経験があれば、高評価につながることも。
4位:モチベーション(コメント数:16)
面接での質問例
- 仕事で困難な状況に置かれた場合、どのように解決していきますか。(アクセンチュア株式会社)
- 厳しい局面で、あなたは問題をどのようにクリアしましたか?(アクセンチュア株式会社)
回答のコツ
- とにかく明るく元気よく、外資なので個性的な感じの方がいいと思います。あとはいつでも前向きにポジティブ思考をアピールするとのがポイントだと思います。今は出来ないことでも今後出来るようにしますというやる気が必要。(アクセンチュア株式会社/秘書)
- 基本的にとてもオーソドックスな質問が多く基本をキチンとおさえての対応が絶対。自律性と協調性とのバランスを見られるので、そのポイントを踏まえて面接にのぞむべき。(株式会社ボストン・コンサルティング・グループ/経理)
- 技術に対する興味や熱意があるか、プロジェクトが困難な状況になったときに前向きに対応できるか、といった点を求められているように感じます。いろいろと無理のある局面にぶつかったときに、どのように対応できるか、前向きな行動が取れているかがひとつのポイントなのではないでしょうか。(アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ株式会社/ITコンサルタント)
論理的思考力と対極と言える、「明るく」「元気よく」「やる気」などの感情的な要素がトップ5にランクインするのは少々意外。論理的思考を最も重要視する業界であっても、モチベーションがあることは大きな判断材料のようです。
5位:体力(コメント数:11)
面接での質問例
- 本当にきついけど、大丈夫ですか?(デロイトトーマツコンサルティング合同会社)
- ストレス耐性はありますか。(アクセンチュア株式会社)
回答のコツ
- 体力やメンタルタフネスが重視される。基本的には激務であり、クライアントから理不尽な要求をされることもあるので、そのような場面での対応を見られる。(アクセンチュア株式会社/ビジネスコンサルタント)
- 基本的に多くのプロジェクトで過酷な労働環境となるため、体力はあるか?といった質問も想定される。(アクセンチュア株式会社/その他のコンサルタント関連職)
- 少し圧迫面接の傾向があるが、落ち着いて論理的に答えることが重要だと感じました。これは、業務で顧客と折衝する際の基礎体力をみているのだと考えています。ここでくじけてしまうようであれば、入社後に苦労してしまい、Lose-Loseになってしまう。(アクセンチュア株式会社/ITコンサルタント)
クチコミからもコンサルティングファームは激務であることが伺えます。多くのプロジェクトをこなさなくてはいけないことや、クライアントからの理不尽な要求などもあってか、身体的体力や精神的体力を持ち合わせていることも資質の一つだと言えそうです。
番外編:やっぱり頻出!ロジカルシンキング
クチコミの中には、実際に調査することが難しいようなとらえどころのない物事を論理的に推論し短時間で概算を導き出す「フェルミ推定」や、ロジカルシンキングの一手法の「MECE」などに関する意見はやはり多いようです。
- フェルミ推定の質問ではひたすら問い詰められるため、軽い圧迫のように感じられることもあります。ただし実際に内容的に圧迫されるようなことはないので、落ち着いて回答する必要があります。(株式会社ボストン・コンサルティング・グループ/ビジネスコンサルタント)
- 外資系コンサルティングファームということで、ロジカルな面接官が厳しい質問をしてくるという印象を描かれがちですが、面接は比較的穏やかな空気で進みました。しかしながら、相手に要点を伝える最低限のロジックやMECEに考える必要性はあります。(マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン/ビジネスコンサルタント)
面接で問われる、論理的思考と人間性
採用選考を進んでいけば、ケース面接、フェルミ推定、MECEなどの問題や課題に直面する機会が一度はあるはず。でも、今回取り上げたクチコミは、良くも悪くもそれらの課題を直接的に解決するものではありません。対策本などで入念な情報武装をすることももちろん大切ですが、重大な局面で結果を左右するのは、日々の積み重ねにより築き上げられた論理的思考能力や一緒に働きたいと思われるような人間性なのかもしれませんね。
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