強制的な学習環境に感謝する人、戸惑う人
会社がグローバル化を意識すると、まず強化するのが語学力。仕事で通じる英語力が身につく職場環境に感謝する人には、こんな意見が多いようです。
・ 日常社内には英語があふれており、読み書き・会話とも英語力が鍛えられ、また試される場面でもある(専門商社/男性)
・ 外国人の社員も多く会議は英語で行われることも多いため、日々英語を学ぶことができる。一日の半分以上が英文メール対応で、ビジネス英語を身につけることができた(教育/女性)
・ 関わるプロジェクトにもよるだろうけど、私が当時いたプロジェクトでは外国人の比率が高、多国籍な環境で仕事ができるので、毎日がとても楽しく仕事ができました(自動車・運輸・輸送機器/女性)
一方、急な英語対応についていくのがやっとという人の声を見てみると…
・ 新入社員で入社した私はTOEICで700点をとらなければ昇進することができません。ボーナスについてもTOEICのスコアが反映されてしまいます。最近では英語ができる新入社員が増えてきているため焦っています。(WEB・インターネット/男性)
・ 時として日本人同士でも、英語でやりとりするのは、人によっては、アレルギ-を起こす人もいるかも。(自動車・運輸・輸送機器/男性)
英語力が昇進・昇給の評価に直結するのは、苦手な人にとっては死活問題。日本人同士でも慣れない英語でやりとりをするもどかしさにもストレスを感じているようです。
異文化交流を楽しむ人、居場所を失う人
社内のグローバル化が進むと、英語を扱う日本人以外のスタッフとの仕事も増えるもの。まるで社内留学のように、いろんな文化に触れるのを楽しむことができる人は…
・ 文化も考え方も違う外国人とネチネチやりあって、最後に合意した瞬間はベタだけど達成感がある(団体・連合会・官公庁/男性)
・ 海外のメンバーとのやりとりも多く、英語でのコミュニケーションが毎日あります。最初は不慣れですが、日増しに理解できる様になる喜びがあります(コンピュータ・通信・精密機器/男性)
・ 海外転勤や海外出張など、海外に関わる仕事が多いです。外国人と関わる機会も多く、海外との仕事は価値観の違いに触れる事ができ面白く感じました(金属・鉄鋼/男性)
・ みんな海外経験が豊富で、話を聞いているだけで面白い(自動車・運輸・輸送機器/男性)
一方で、カルチャーショックを感じる人はこんな意見も。
・ アルバイトも随時募集を掛けてはいますが外国人の方が多く、仕事を教えるのに言葉のコミュニケーションを取るのが難しいです(チェーンストア・スーパー・コンビニ/男性)
・ 中途採用の人間の感性、外国人の感性が悪い意味でまじりあい、殺伐とした雰囲気となっている。「ここが外国ならクビだ」といいきる外国人上司なども存在する。本社には逆らえず、外国人駐在員の無法地帯となっている部署もある(自動車・運輸・輸送機器/女性)
・ 日本人社員は露骨に冷遇されます。大学を卒業したばかりの外国人がいきなりマネージャーとして入社したりなど。(その他(コンサルティング/専門サービス系/男性)
・ 海外志向がまったくない方は向きませんし、入社時にそういった点が勉強不足だった為に退職した経緯があります。それがなければ、定年まで働きたかったです(運輸・交通/男性)
言葉のミスコミュニケーションで業務上の失敗を招かないようにストレスを抱える人や、実力主義の厳しいジャッジを下す外国人上司の指揮に戸惑いを隠せない人も。文化の違いを理解するのは、語学力の習得以上に大変なようです。定年まで働けたはずの会社を退職するほど悩んでしまう人がいるのはショッキングなことです。
旅するように働ける人、疲れる人
世界を股にかける仕事では、海外出張や赴任勤務も多くなる傾向が。国境を超えて旅するように働くことができる人は、スケールの大きな仕事を楽しんでいる様子。
・ 海外、特にヨーロッパ、中国などに頻繁に出張し、海外顧客との折衝に当たる経験をすることができたことは良い経験でした。また、ヨーロッパのビジネスと日本のビジネススタイルとのハイブリッドな環境が面白かった(専門商社/男性)
・ 営業社員は若手でもどんどん海外出張に行かせてもらえ、仕事を任せてもらう事ができるのでやりがいは大きい(専門商社/女性)
一方、出張で負担を感じる人の意見を覗いてみると…
・ 仕事内容はやはりグローバルで、海外出張が多いです。海外出張では現地の社員と当然英語で会話するので、英語ができない人は社内で肩身が狭そうでした。(総合電機/男性)
・ 当たり前ですが、外資系なので英語必須です。社員の方は海外出張が多いので、海外への移動が苦になる方は、難しいと思います(コンピュータ・通信・精密機器/女性)
・ プロジェクトにより、出張が多い。出張前に図面を作成するので、残業・休日出勤が多くなる(設備・プラント/女性)
出張が多いと、身体的にも疲れてしまうので、体力がある人ではないと厳しそう。資料を準備するなど時間外労働も比例して増えてしまうようです。
明日は我が身 その日のために心の準備を
訪日外国人が年々増加傾向にある中、外資系企業でなくてもグローバル対応を始める企業は増える傾向にあります。英語が苦手でも、会社に求められれば対応せざるを得ない状況に直面する確立も高まります。その日のために私たちができることは、急な対応強化で疲弊しないよう、今から自分のペースにあったスキルアップに取り組むこと。語学だけでなく、異文化も学んでおくと、カルチャーショックもなく世界と対等に働くことができそうです。
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