- (左から)株式会社リ・バース 小林昌子さん、栗原梓さん
――小林さんは、リ・バースに入社される以前、エンジニアの仕事から離れていた時期があるそうですね?
小林さん:はい。リ・バースに入る前は、新卒で入社した会社で約10年間システムエンジニアとして働いていました。それから結婚をして、出産をするとなると、業務量が多くて残業の多い労働環境が辛くなり、少し時間に余裕がある働き方をしようと思い、パートで医療事務の仕事を始めたんですね。
出産後もそちらに復帰するつもりでしたが、保育園問題に直面して。なかなか子どもを入園させられず、正社員ではなくパートで働きながら保育園に通わせることにも色んな意味で無理を感じてきて。悩んでいた時に古川社長が声をかけてくれたんです。
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社長は以前の会社の上司で、その頃から信頼をしていた方なので、自分がSEとして長いブランクがあることに不安を感じていることも含めて相談すると、大丈夫だからと言ってくれて。一昨年の夏にSEとして復帰することができました。
――この業界でブランクがあると、新しい言語や技術の変化に対応できるかという不安がありそうですね。
小林さん:そういったところでも迷惑をかけるかもしれないという気持ちも含めて相談したら、私なら大丈夫だと背中を押してくれたのはとてもありがたかったですね。
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――栗原さんがリ・バースに入社を決めた理由は何ですか?
栗原さん:私は前職でホテルのフロントで働いていた時に、エクセルでVBAを使って少しプログラミングのようなことをしていたんですね。それがきっかけでIT業界に興味を持つようになり、1年ほど前に仕事を辞めてプログラミングスクールに通い始めたんです。
そのスクールの出身者でリ・バースに入社した人がいて、「新人を雇いたいという会社は、人手が足りないから新人でもいいという会社と、これから良い人材を育てたいという会社の2種類があり、リ・バースは育てたい方の会社」と教えてくれて。離職率がゼロで、社員のみなさんが仲がいいとも聞いていたので、この会社なら長く働くことができそうだと思い、昨年の12月に入社しました。
――女性SE同士で会話をすることはありますか?
小林さん:現在リ・バースには30代前半の女性と、私の先輩女性を含めて4人の女性SEがいて、2人ともお客様の会社に常駐していますが、先輩女性は以前の会社から一緒に働く仲だったので、会社で会えなくても個人的にメールをしたりしています。
栗原さん:私も、先輩が色々気にかけてくださって、ランチや飲み会にも誘っていただいたり、よく相談に乗っていただきました。
小林さん:彼女の場合は、ホテル業界からITへと大きなキャリアチェンジをしたため、仕事内容の前に環境の方が心配だったみたいです。以前は女性が多い職場だったのが、いきなり男性だらけの職場になったことで戸惑いがあり、はじめの頃は、よく相談を受けては大丈夫だよと話していました(笑)。エンジニアの職場は作業に集中していることが多いので。
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――会話はしないの?ということですよね(笑)。コミュニケーションが多い文化から転職すると、確かにギャップを感じそうです。
小林さん:女性が多いと逆に大変なこともありますし(笑)。それ以外の面では、仕事へのやる気がある人だと聞いていましたし、前職でプログラミングに興味を持ったきっかけも、会社から指示されたわけではなく、問題点を見つけて自ら改善するために動いたという経緯も知っていたので、環境に慣れるためのケアだけしてあげればそれで十分でした。
――それだけでもサポートしてもらえるとずいぶん精神的に違いますね。
栗原さん:そうですね。普段はオフィスに女性がいないので少し心細い時もありますが、男性の先輩社員のみなさんも色々気を配ってくださるので安心感があります。
小林さん:お昼を一緒に食べたという話をしたら、社長がポケットマネーからお金を出してくれたり(笑)。
――会社全体が細やかに配慮し合う風土があるのも貴社の魅力ですね。
女性SEだから働きにくいのではなく、環境が整備されていないだけ
――エンジニアリングの業界は人材不足が続いていますが、その理由の一つとして女性が活躍しにくい、働きにくい環境面が障壁になっていると感じますか?
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小林さん:仕事の内容的には特に男女差がある職種だとは思いませんが、どのプロジェクトを担当するか、そのプロジェクトもどの段階を担当するかによって労働環境は変わってくるとは思います。プロジェクトの規模が比較的小さめで、保守に入っているような案件なら時間の調整がつきやすいのですが、開発の初期だと過密なスケジュールで働くことになりますし、規模の大きなプロジェクトだとそれが長く続きます。
――担当する仕事次第で、小林さんのように結婚、出産の時期と重なると両立が難しいと感じる女性もいそうですね。
小林さん:2人目を妊娠した初期の頃、体調を崩してしまい、自宅療養が続いたのですが、会社は私の体調を考慮しながら、通勤しなくても働ける環境をつくってくれました。
――それまでテレワークのシステムや在宅勤務制度はなかったですよね?
小林さん:ありませんでしたが、社長はそういう時の決断が早いので、すぐに導入してくれて。他社なら休職になってしまうケースもあると思うので、ありがたいと思っています。2人目を妊娠する前も、まだ1人目の子どもが小さいからと、可能な範囲で仕事ができるように勤務時間に配慮してくれていましたし、本当に働きやすい会社だと思います。
――制度を整備するきっかけが、社員と向き合い、その人の事情に合わせた結果だったというところに会社の温かみを感じます。
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小林さん:私の場合は、長く一緒に働いていたこともあり、性格も理解してくれていた部分があると思いますが、何より会社とお客様との信頼関係があるからこそ、その管理体制のもとでならと在宅勤務という選択肢を与えてくれたところがあると思います。
――古川社長とお話した時に、信頼できる人を採用したのだから、その人の事情に合わせた仕事や場所はつくっていきたいとおっしゃっていました。仕事があるから与えるのではなく、その人のできる仕事を任せたいというビジネスのあり方を実現するためにも、お客様・会社・社員の3者間で信頼関係をしっかり構築されているんですね。
小林さん:ご縁を大切にする方なので、一度出会った人とは長いお付き合いをしたいという気持ちで向き合っていると思います。
――他の会社で活躍する女性SEも、結婚とキャリアをどう両立するかで悩む人が多いと思いますが、リ・バースのような会社なら自分の技術や経験に集中して仕事に励むことができそうですね。
小林さん:そういった女性SEを受け入れる場合も、おそらく私のケースと同じように、状況を相談しながらその時に最善の仕事や働き方を考えてくれると思います。社員に働きたいという意欲があれば、それに応える仕事を見つけてきてくれるという信頼感はあります。
――男性・女性を問わず、優秀なSEが長く働けるように環境の方を整備すれば、結果的に会社にとってもメリットは大きそうですね。
小林さん:社員の事情に柔軟に対応してくれることの背景に、自分にそこまで任せてくれる期待値があると思いますので、社員の方も会社に貢献したいという気持ちが芽生えるのではないかと思います。
本当の仕事に集中ができる環境で、本当のスキルを身につける
――リ・バースでは、SEが一生の仕事として続けられるような風土が備わっていると思いますが、それを肌で感じることはありますか?
小林さん:以前の会社だと、体力勝負という働き方に頼るところが多くて。そうなると若手SEが多く必要となりますが、技術が追いついていないため、その分を時間で稼いで補うという悪循環がありました。若手を大量に受け入れると、教育などのサポートに追われて自分の作業が進まないことがありますが、リ・バースでは経験豊富なエンジニアが多いので作業時間は短く、本当の意味での仕事だけに集中できていますし、結果的に仕事も安定しているという良い循環に入っていると思います。
――栗原さんは新しくこの会社に入ったSEとしてどう感じていますか?
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栗原さん:新人のSEは私を含めて4人いて、上司が定期的に勉強会を開いてくれるのですが、内容はエンジニアとしての仕事の考え方や品質について、というもので。技術的なことを直接教わるのではなく、どのような考え方や心構えで仕事をすると良い成果が出せるかというところを教えていただいています。
技術面では、研修費用を全額会社に補助していただいていますし、まだ分からないことがほとんどなので今は覚えることがとても多いですが、その日新しく知ったことは全てメモに残して、後で復習するようにしています。
――独学で学べる技術は自分で習得し、経験で得られた心構えを先輩から教わるという、効率的なサポート体制が築かれているんですね。これから先、どのようなエンジニアとして活躍されたいですか?
栗原さん:やはり小林さんのように、家庭も仕事も両立できるエンジニアになりたいですね。上司のみなさんが優秀なので、少しでも追いつけることを目標にして、いつか自分も新人を指導できるような人になりたいです。
小林さん:私は子育てをしながら働く経験がまだ浅いので、2人目が生まれたらどのような状況になるか分かりませんが、今は私が会社にサポートしてもらっている状況なので、子育てが落ち着いたらお返しできるようにしたいと考えています。
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――育休期間も在宅で働くことができそうですね。
小林さん:その時のタイミングで、よいお仕事があればいいですね。前例がないところに新しいものをつくるのは会社が得意とするところなので(笑)。
――長い目でSEの人生を考えると、そうした働き方もあり得ますね。栗原さんもいつかそのような日が来るかと思いますし。
小林さん:その時は私がサポートしますよ!
取材・文/ドラドナッツ
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