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時間を味方につけることがSEの処世術―リ・バース古川社長インタビュー【PR】

創業4年目、50名の社員は全て関係者の紹介で入社。平均年齢37.8歳のSEが活躍する離職率ゼロのソフト会社リ・バース。これだけでも同業界と比較して成熟した職場環境があることが伺える同社ですが、今日に至るまでどのような目標を掲げ、努力を重ねてきたのでしょうか。同社の古川社長にお話を伺うと、他業種にも通じる企業のあり方の本質が見えてきました。
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創業4年目、50名の社員は全て関係者の紹介で入社。平均年齢37.8歳のSEが活躍する離職率ゼロのソフト会社リ・バース。これだけでも同業界と比較して成熟した職場環境があることが伺える同社ですが、今日に至るまでどのような目標を掲げ、努力を重ねてきたのでしょうか。同社の古川社長にお話を伺うと、他業種にも通じる企業のあり方の本質が見えてきました。
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株式会社リ・バース 代表取締役社長 古川英征さん

――古川さんがリ・バースを設立されたきっかけについて教えてください。

古川さん:私はリ・バースを立ち上げる前、社員600人ほどのSIerで役員を勤めていました。25年以上勤めていたこともあり、とても素晴らしい会社でしたが、規模が大きくなるにつれ、少しずつ会社の考え方と自分の理想にずれが生じてきたんですね。

会社が置かれている状況を考えると、どうしても売上や利益を優先せざるを得ない場面もあり、犠牲にすることが増えていきました。それなら自分がこうあるべきだという会社を一からつくってみるのはどうかと考えるようになったんです。

――その時のビジョンが今のリ・バースに活きていると思うのですが、どのような理想像を描かれていたのでしょうか?

古川さん:ソフト会社は「3K」「35歳定年説」「ブラック」などという言葉が飛び交う特殊な業種のように見られがちですが、悪いのは業界ではなく、業界にはびこる悪しき労働環境だと思うんです。それを改善するだけで、立派な会社とはいかなくても良い会社と言える環境を実現できるのではないかという考えがありました。

社員が持っている能力を出し切ることは、個人にとっても組織にとって、何よりもお客様にとっても重要なのに、そういう働き方ができていない社員や、その環境を与えていない会社はとても多い。社員も会社もベストを尽くせる職場環境をつくるために、自分を含めてリセットし、もう一度一から始めようという意志を社名に込めてリ・バースを立ち上げました。

労働環境の整備は、ゼネコン体質の改善から

――会社を立ち上げた後、具体的にはどのように理想に近づけていったのでしょうか?

古川さん:はじめは私一人でしたが、昔一緒に仕事をしていた仲間が徐々に集まってきてくれて。これまで求人広告を出したことはなく、4年目を迎えた今の社員数は50名。全て関係者の紹介のみで採用し、離職率もゼロです。

――それだけ会社に人を引きつける魅力があるのですね。

古川さん:辞める理由がないんだと思います。私たちの強みの一つとして、お客様には恵まれていると言えると思います。IT業界はゼネコン体質になっていて、一次請け~五次請けと、層が深くなるほど売上が悪くなり、社員の待遇も悪くなる。同じ実力を持っていても、条件の悪い中で苦労している人たちが多いんです。リ・バースはまだ新しい会社ですが、良いお客様と良い関係を築き、良いポジションで仕事ができているので、他社と比べても良い状態で働くことができています。

――その営業力や交渉力でお客様との距離を縮めることにより、無駄なプロセスを取り払うことができているのですね。

古川さん:お客様から信頼を得ることは重要ですが、全てのお客様から信頼を得たいとまでは思いません(笑)。この人のためなら、一生懸命協力したいと思えるようなお客様と仕事がしたいですし、実際にそういう仕事が中心なので、社員もおのずと力が入り、良いサービスをお返ししたいという思いで仕事をしていると思います。

労働環境において言うと、普通のことを普通にできている会社は、ソフト業界はでは本当に少ない。ほかの業種にはもっと成熟した会社が多く、高いレベルで競い合っていますが、我々の業種ではまだ洗練されていないところなので、その点において相対的に競争力を持つことができていると思います。

「35歳定年説」と戦うためには、搾取されないSEになればいい

――リ・バースには、経験を積んだ35歳以上のエンジニアさんも多くいらっしゃいますよね。

古川さん:平均年齢は37.8歳です。

――いわゆる「35歳定年説」からすると高い年齢層だと思います。

古川さん:彼らが働きやすい環境があると言うこともできるのですが、重要なのは35歳以上でも働きやすい環境を与えることではなく、40歳、45歳になっても働き続けるために、彼らがどう努力していけるかなんですね。

他の業界にも言えることですが、SEの場合は特に、同じことができる30歳と40歳であれば、30歳の方が価値は高い。若い人の方が使いやすいし、可能性も秘めているからです。そういう彼らも、歳を重ねるとだんだんと市場価値が落ちていく。でも家族が増えて、子どもが大きくなると、受験や住宅ローンとお金が必要になるため、収入を減らすわけにいきません。

会社に良いように使われているだけだと、時間は敵に回ってくる。ずっと同じ作業をさせられ続けて、あるタイミングで「もう必要ない」と言われてしまう。彼らも現場で一生懸命働いているのは分かりますが、自分の市場価値が下がっていることに気づかないまま時間が経つと、あとから苦労することになります。

SEも時間を味方につけるような仕事の仕方が重要で、キャリアを積み、経験したことでどんどん自分の市場価値を高めていく必要があるんです。私はそういう現実にもきちんと目を向けて、社員と話ができる会社を目指したいと思っています。

――自分の市場価値を知り、高められるエンジニアがいることは、会社にとってもプラスになりますね。

古川さん:一般的に、高い年齢のSEを採用する会社は少ないと思いますが、リ・バースでは信頼ができる人なら年齢にはこだわりません。僕らのような新しい会社は、とにかく若い人たちを集めるところが多いですが、移り変わりの激しいこの世界では、10年後、20年後に今と同じ環境が続いているかというと分かりませんよね。

不景気になった時、急に仕事はなくなるもの。仕事が3割減った時に、減らされる対象にならないことです。仕事の途中で失敗をしても多少は仕方がないですが、最終的にお客様に不満足を与えてはいけません。リ・バースでは、こうした経営を意識した働き方を常に推奨しています。リ・バースをご用命いただいたお客様には、みなさんに満足いただきたいと思っています。

――経験豊富な先輩が多いと、技術面以外でも多くを学べそうですね。

古川さん:市場価値の高い先輩SEと働くことは、自分の領域を広げたい若手SEにとっても最適な環境であるはずです。若い人たちもこの業界で長く働くために、ただ年齢を重ねて商品価値を劣化させるのではなく、相対的に見て必要とされる人材であり続ける働き方は身につけられると思います。

SEを、本来のクリエイティブで楽しい仕事に近づけたい

――リ・バースでは社員のみなさんの仲が良いそうですが、社内ではどのようにコミュニケーションを取られているのでしょうか?

古川さん:まず、SEという仕事は、他の業種に比べてプレッシャーが高い仕事だと思うんです。職場では、お客様のご要望や納期に対して緊張感を持って働き、夜遅くまで働いて休日も仕事になると、家でも家族から色々言われてしまう。

でも本来SEは、モノをつくってお客様の問題を解決する、すごくクリエイティブで楽しい仕事なはず。辛い思いをしながら仕事をしなくてはならないのはおかしいと思うので、お客様も社員もその家族も、全員が幸せな状況をつくるために、相互の置かれている状況をオープンにできるようなコミュニケーションを意識しています。

――その考えをまさに実現されているのが、社員旅行ですよね。リ・バースの社員旅行は、社員の家族や子どもたちも参加し、文字通り家族ぐるみでの付き合いをされていますね。

古川さん:昨年は宮古島に行き、社員が撮った写真を集めてセレクトしてこのアルバムをつくったんです。一年ぶりに会った社員の子どもに大きくなったね、なんて会話をして。

――こうした交流を持つことで、家族からは普段どんな働き方をしているかが分かり、会社からは家族にどう見えているかが分かり、お互いに理解を深められる機会になりますね。

古川さん:例えば飲んで帰った日も、あの人とこんな話をしたよ、と会話が通じるようになりますよね。会社は社員を大事にし、社員は会社を大事にし、会社全体がお客さまを大事に思う、という相手の立場を思いやる関係は、仕事に絶対不可欠だと思っています。会社が社員の置かれている状況を察知できず、無理な仕事をアサインしてしまうというミスマッチも防げます。こうしたトラブルは、社員ではなくマネジメントの問題なので、会社としてはあらゆる相互理解を大切にしたいと考えています。

――古川さんもエンジニアのご経験はあるのでしょうか?

古川さん:はい、20代の頃は現場にいました。その頃自分自身が大変だと思っていたことを解決したいという思いが強いかもしれませんね。

いつまでも必要とされる組織であり続けたい

――今後はどのような会社を目指していきたいですか?

古川さん:リ・バースでは、営業も人事も私が一人で行っているのですが、会社をどんどん大きくしたいとか、たくさん新しい人を取り込みたいとは特に考えていません。

今まで以上に顧客サービスの向上を図りながら、お客様にとって、リ・バースがいつまでも必要とされる組織であり続ける。また、そこで働く社員一人一人も必要とされる人材であり続けられるように、運営していきたいと思っています。

取材・文/ドラドナッツ

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