全ての職種で活用できる!デザインスプリントというデザイン手法
今回のワークショップでは、「デザインスプリント」というデザイン手法を体験してきました。
仕事の進め方は、会社によってさまざまです。IT業界だけを見ても、アップル社のようなカリスマによるトップダウン、大手企業で根強く残るウォータフォール、最近主流なアジャイル手法など、それぞれに合ったやり方を採用しています。
今回体験した「デザインスプリント」とは、Google Venturesが提唱したデザイン手法です。たった5日という期間で、商品のコンセプトデザインやプロトタイピングを仕上げてしまう高速なデザイン手法であり、 進化の速度が早く、未来が予測しにくいIT業界にぴったりな手法として注目を集めています。最近の事例としては、ブルーボトルコーヒーのウェブ開発に使われたことで有名です。
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ところで、デザインスプリントと聞いて、デザイナーのための開発手法だと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ワークショップでは、「デザインはデザイナーだけが考えるものではない」ということを、最初に教えられました。
サービスをデザインするという立場におかれたとき、「営業も、企画も、エンジニアも、まったく関係なく同じ目線に立たなければならない」そうです。実際に、今回のワークショップの参加者の約9割は、デザイナー以外の職種の方でした。
さまざまな職種で活用することができるデザインスプリント。 実際には、どのように進めていくのでしょうか。
ユーザーのストーリーを描く
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ワークショップではまず、参加者が6人程度の小グループに分かれます。 次に、あるユーザーの個人的情報について書かれた紙が渡され、家族構成や趣味、困っていることが書いてありました。 このユーザーに対してどんなサービスをデザインしていけばいいか、考えるように指示されます。
まず、私たちはユーザーデータから読み解ける人物像を整理しました。 次に、ユーザーが取るであろう行動を想像しながら、ストーリー調に行動を書き起こしていきます。
「野外フェス好きのこのユーザーは、まず同じ趣味の男友達を集めてフェスに行くことにした。」 といった具合に、手元のデータから具体的に考えていきます。
ストーリーができあがったら、そこにおける課題や問題点を洗い出していきます。 「フェス会場をどういう順に回ったらいいのか困るな。」 「本当は女の子と一緒にフェスをまわりたい!」 などです。
紙でプロトタイピング
ストーリーと課題が明確になったら、そのユーザーが持つ課題を解決するためのアプリのプロトタイプを作成していきます。プロトタイプといっても、各個人が想像するアプリの画面イメージを、ポストイットに書いていって並べる、といった簡単なものです。
「フェスに興味があるユーザー同士がつながるための機能」、「フェス会場の耳寄り情報がリアルタイムで取得できる機能」など、色々なアイデアが出ました。 驚くべきことは、たとえ非デザイナーの参加者の集まりだったとしても、 ユーザーを観察し課題を突き詰めるという作業をしていくことで、このようなプロトタイプが簡単につくれてしまう、ということです。
アイデアに投票
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たくさんの機能を考えたら、今度は各自が良いと思ったアイデアにシールを貼ります。 ここまでチームで議論しながら進めてきましたが、初めて会話を一切しないように指示されます。 これには、声の大きい人のアイデアが一方的に採用されるのを防ぐとともに、人気のあるアイデアがヒートマップ的に可視化されるという利点があるのです。
こうして可視化されたアイデアをもとに、再度その画面を組み合わせ、一本のアプリに仕上げていきます。 ここまでくると、チームの足並みは自然とそろっており、魔法のようにアプリが組み上がっていきます。
初めて出会った6人のチーム、さらにたった3時間弱といった時間で、ひとつの課題を解決するアプリのプロトタイプが完成してしまったのです。
デザインスプリントの学び ワークショップを通して感じた、デザインスプリントの良い点として、
- ユーザーからストーリー立ててアプリを構築していく一連の流れが具体的で、チームのゴールが明確になる。
- 根本的な課題からお互いの目線を揃えるので、チームの意思統一が図りやすく、意思決定が高速。
- 職種横断的に課題を解決しようとするので、チームに納得感が生まれる。
などが挙げられます。
デジタル技術が急速に進歩し、モノづくりに昔ほど時間と人数が必要なくなった代わりに、速いスピードで対応していくことが求められる現代。よりコンパクトなチームで、スピーディーに多くの価値を生み出すために、こういった開発手法が生まれてきたことには非常に納得がいきました。
常に変革していくアクセンチュア
モバイルアプリ開発には、ビジネス課題解決と魅力的なUX設計の双方に関する知見が重要だという考えのもと、アクセンチュアは、2014年にUXデザインチームを作りました。 モバイルUXデザイナーとフロント開発者を一拠点に集約させて、モバイルアプリのヴィジュアルデザイン・プロトタイプ作成から開発までを一気通貫で実施することで、企業のデジタル変革を積極的に支援しています。
企業の競争環境がめまぐるしく変化している中、UXデザインチームはもちろんのこと、アクセンチュアという企業自体も変化しており、様々なバックグラウンドやスキル、アイデアを持った人材を集めて組織を強化することで、常に新しい価値を提供しているそうです。
常に変化することを求め、時代を先取りする姿勢がある。まだ新聞でも聞いたことがない新しいビジネスモデルをいち早く取り込んでいき、肌で触れられるのは、刺激的。グローバルのマネジメントからの社内コミュニケーションも充実しているので、(ちゃんと目を通せば)一般社員にも会社の動向がよく分かり、時代の 最先端に触れられる。(40代後半/男性)
クラウド、モバイルと最先端のIT技術を競合他社よりも先早にキャッチアップしており、競争優位性をもっている。業界の雄であることは揺るぎない。(20代後半/男性)
これからは、自ら新しい情報を積極的に学習し現場に取り入れていく、そういう弛まぬ努力を続けていかないと、次第に激しくなる転職市場を生き抜いていくのは難しいかもしれない、と考えさせられました。
アクセンチュアの実態を知るべく、これまで3回に渡りレポートを実施してきましたが、いかがでしたでしょうか?
このたび同社では、業界・業種未経験者歓迎の第二新卒ポジションで「デジタルコンサルタント職」を募集しているそうです。
ご興味があればぜひチェックしてみてくださいね。
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