<人物肩書き>
株式会社スプリー
代表 安藤美冬氏
仕事の基準は“WHAT”ではなく“HOW”
――安藤さんが手がけている仕事は、非常に多岐にわたりますね。
- 安藤氏:以前は「ノマドワーク&ライフスタイル実践者」として紹介されることもありました。今、肩書きが求められる時は「フリーランサー」と名乗っています。
組織に属さず、契約ベースで仕事をする。だからフリーランサーです。自分のスタイルで働きたいと考え、大学卒業後に就職した集英社を辞め、起業しました。
大抵の人は会社や仕事を選ぶ時「どの会社に入りたいか」「どんな仕事をしたいか」、いわば“What”を軸にして考えることが多いですよね。 でも私は会社や仕事が何かではなく、どう働くか、“How”を軸に仕事を考えたかったのです。
求めたのは、時間や場所にとらわれずに働くことでした。自分の好きな時間や場所、時には旅行先の海外でも自由に仕事ができないか。そんな自分らしい働き方を実現したいと思ったのです。
“How”を軸に考えるから、仕事のジャンルにはとらわれません。結果的に仕事の幅が多種多様に広がっていきました。
――“How”を重視して仕事をしたいと思うようになったのは、どうしてですか。
安藤氏:大学卒業後は出版社の集英社に入社し、3年後に希望していた宣伝部に異動になったものの、思うように仕事ができずに悩みました。 今思うと、自分で自分を追い詰めすぎたのだと思います。 その結果体調を崩し、半年間休職しました。求職中は仕事について毎日考え、考え抜いた結果、こう思うようになったのです。
「仕事は人生の一部。一番大切なことは、人生をどう生きるかだ」と。
それからは仕事との向き合い方が大きく変わりました。うまくいかないことを周りや環境のせいにするのをやめ、目の前の仕事をとにかく一所懸命にやると決めたのです。 自分を変えようという気持ちが目に見えるよう、復職の初日から「一日一つ、何か新しいことをやる」と決意しました。
就業規則に違反しなければ何でもやる
――新しいこととは、どんなことですか。
安藤氏:最初は小さなことから始めました。「メールの署名を読みやすく変える」とか「会社支給のボールペンではなく、使いやすいボールペンを自分で選ぶ」とかです。
就業規則を徹底的に読み込んで、禁止されていること以外は何でもやってやろうという感じでしたね。会社支給のPCではなくて友達にもらったMacのノートパソコンを使ったり、社外での編集会議を提案してみたり。実名でTwitterも始めました。 そうしている間にだんだん成果も伴うようになりました。たとえば、10数年実績がなかった媒体への広告出稿を決めたり、直木賞作家のPR原稿を書かせてもらったりしたことが評価され、社長賞も獲得しました。
ただ、30歳を前にして、改めて仕事との向き合い方を考えるようになりました。人生設計の中には結婚・出産もあるけれど、それと仕事を天秤にかけて二者択一するような生き方はしたくない。
自分らしい働き方を突き詰めて考えた結果、会社を辞めて起業しました。
――次に別の会社に入るという選択肢はなかったのですね。
安藤氏:なかったです。私は旅行が好きで、16歳から海外に行き始めて、これまでに56カ国を旅して回っています。 自分の仕事も旅をするように、日本と世界を行き来しながらできたらいいなと思いました。
“How”を重視した働き方を体現するには、自分で道を切り開くしかなかったのです。
【第二新卒専門の転職サポートを受けたい方は】
【エンジニア、クリエイターの転職なら】
 
※プロモーションが含まれています
転職会議レポート編集部 オススメの転職サービス【PR】
【選ばれる理由】
【1】リモートワーク、時短やフレックス勤務などの求人を多く保有
【2】従業員の性別比率や取り組みに関する情報など、企業のスタンスを客観的なデータから把握できる
【3】正社員の求人以外にも、業務委託案件からエグゼクティブ案件まで幅広く網羅
【選ばれる理由】
【1】職務経歴書や面談アドバイスなどの手厚いサポート
【2】非公開求人も含めた多数の求人の中から最適な求人を紹介!
【3】志望の企業へあなたの強みをアピールしてくれる