星の数ほど存在する転職エージェント。いざ「登録しよう!」と考えた時、どのようなポイントに気を付けてエージェントを選んで、どのように活用していけば良いのでしょうか?
この記事では、そんな疑問が払しょくできるよう、エージェントの選び方のコツや、上手なエージェントの活用法、良いアドバイザーと悪いアドバイザーの見極め方などをご紹介していきたいと思います。これからエージェントに登録しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、前回の『転職エージェントとは?登録前に知っておきたい基礎知識まとめ』記事では、「転職エージェントとはなんぞや?」ということを解説しています。あわせてお読みください。
転職エージェント登録のコツ
転職エージェントは2~3社に絞るべし!
転職エージェントには各社それぞれに強みと弱みがあります。また、それぞれ取り扱っている求人案件も様々です。
そのため、1社だけに絞ってしまうと、希望する求人の紹介を得られないというリスクが発生してしまいます。
とはいえ、あまりたくさんのエージェントに登録してしまうと、今度は面談やメール・電話などのやり取りなどが膨大になり、特に現在の仕事を続けながら転職活動を進める場合、管理しきれなくなるというおそれがあります。
「それじゃあ結局、何社に登録すればいいの?」と悩んでしまう方は、2~3社に登録しておくのがオススメです。
複数登録は必須!規模や専門が違うエージェントを掛け持ちしよう
先述のように、より自分の希望に近い求人を紹介してもらううえでも、複数の転職エージェントに登録しておくことが大切です。
大手のエージェントは、求人が重複していることも珍しくないので、大手2社に登録してもあまりメリットがありません。
とはいえ、大手のエージェントは求人の数も多様性もピカイチ。やはり大手への登録は必須といえるでしょう。
大手1社に加え、大手とは異なる強みがある中小のエージェントや、ある特定の業界や職種の特化型のエージェントにも登録しておくとベストです。
大手エージェントと中小規模エージェントの違いは?
ここでは、エージェントの規模による具体的なサービスの違いについてご紹介していきます。
①求人数
求人数については、やはり大手エージェントのほうが中小よりもダントツに多いです。
ただし、大手には求職者の登録者数も多いので、条件の良い求人の競争率が高くなることも念頭に置いておかなくてはなりません。
②サポート対象
転職エージェントは、紹介した人物を企業に入社させることで、企業から報酬を得ています。
そのため、登録者数の多い大手のエージェントでは、ビジネスを成り立たせるうえでも、早く決まりそうな人に対して優先的に求人を紹介しているのが一般的です。
このように、大手では年齢や学歴、職歴、転職回数などで、うちうちでフィルタリングをかけていることが多く、なかなか希望の求人がまわってこないということがあります。
一方で、登録者数の少ない中小規模のエージェントの場合は、そのようなフィルタリングがかからずに紹介してもらえる場合もあるでしょう。
③職種のカバー範囲
さまざまな業界や職種を幅広く網羅しているのは、やはり大手のエージェント。
業界や職種を絞らずに転職活動を進めたいという場合、大手のエージェントに登録すれば、年収や福利厚生などの点で、より希望の条件に近い求人に出逢える可能性が高まります。
一方、中小はある特定の業界や職種に強いことがあるので、あらかじめ業界や職種が固まっている場合、その業界や職種に強い中小エージェントにも登録しておくといいでしょう。
大手と中小、それぞれのメリット・デメリットは?
エージェントの規模によって発生するメリット・デメリットについても知っておきましょう。
1-A:大手のメリット
大手転職エージェントは求人数が豊富で、条件の良い非公開求人なども多く、転職の可能性が広げられることが最大のメリットといえるでしょう。
また、転職の成功事例やノウハウなど、圧倒的な情報量を誇っているのも大手の強みのひとつです。
1-B:大手のデメリット
大手には登録者数も多く、ひとりのキャリアコンサルタントが一度に何十人という求職者を抱えているケースも珍しくありません。非常に激務のため、対応がおろそかになってしまうこともあります。
また、場合によっては、先に述べたような「フィルタリング」がかけられ、後回しにされる可能性も否めません。
2-A:中小のメリット
中小のメリットのひとつに、大手に比べて担当のキャリアコンサルタントが親身に対応してくれるケースが多いことが挙げられます。
登録者数も少ない中小では、ひとりひとりの求職者を大事にする傾向にあるのです。
また、面接の対策なども、しっかりと行ってくれるところもあります。
2-B:中小のデメリット
中小には大手ほど求人数が多くないため、希望に合致する求人を紹介してもらえない、ということもあり得ます。
また、なかには登録者数稼ぎのために、破格の条件の「ダミー求人」などを出している悪質なエージェントもあるので、利用前に注意深く見極めることが大切です。
特化型エージェント・総合型エージェントとは?
ある業界や職種に特化したエージェントのことを、「特化型エージェント」といいます。
総合型エージェントに比べると求人数は少ないですが、そのぶん特定の業界や職種の知識が豊富なキャリアアドバイザーが多いのが特徴です。
「総合型エージェント」は、業界や職種を網羅的に扱っており、幅広い選択肢を得ることができます。
次は、実際に登録する前に知っておきたい、転職エージェント選びのチェックポイントをご紹介していきます!
転職エージェント選びのチェックポイント
まずは自分に合うかどうかを調べてみよう
①ホームページや資料をチェック
転職エージェント各社のホームページや資料には、それぞれの求人数やサポート内容などが記載されています。まずは一度目を通しておきましょう。
②実際に利用した人がいれば話を聞いてみる
周囲に転職エージェントを利用した経験がある人がいれば、話を聞いて参考にするといいでしょう。
③面談を受けてみる
ある程度転職エージェントが絞れたら、実際に面談を受けてみるといいでしょう。
このときのキャリアアドバイザーとの相性の良し悪しは、その後の転職活動に大きな影響を及ぼします。
面談ではこんなところをチェック!
基本的なチェック項目はこちらです。
- エージェントの過去実績や得意業界
- 過去にサポートした求職者が入社した企業名
- 業界の知見が詳しいか(IT/WEB特化のエージェントであれば、「Saas市場に詳しいか?」など)
- 詳細なサポート内容
- キャリアアドバイザーの提案の内容(御用聞き的なスタンスでなく、提案力があるかをチェックする)
- 転職市場に関してきちんと話をしてくれるか
実際に面談を受けるときは、上記の点に着目してみましょう。
自分に合う転職エージェントを見つけたとしても、なかには良いアドバイザーもいれば、悪いアドバイザーもいます。
そこで次の章では、良いアドバイザーと悪いアドバイザーの見分け方をご紹介します。
良いアドバイザー、悪いアドバイザーの見分け方
まずは良いアドバイザーの特徴を見ていきましょう。
良いアドバイザーの特徴
入社後のことも気にしてくれる
良いアドバイザーは未来思考の場合が多いです。
入社後の配属や仕事内容などキャリアプランを考えてくれる
将来像やキャリアパスなど、求職者の未来を考えてくれるのが良いアドバイザーです。
次に、悪いアドバイザーの特徴を見ていきましょう。
悪いアドバイザーの特徴
業界知識がない
アドバイザーとして業界知識がないのは実力不足といえるでしょう。
求職者と仲良くなることに終始する
求職者と仲良くなるということは営業手法のひとつでもあり、最初の印象は悪くありません。ただし、仲良くなることだけに終始してしまうと、有意義な転職というゴールには導いてもらえません。
強引に入社させようとする
アドバイザーには売り上げのノルマなどもあるため、このようなことも起こりがちです。
過去現在の話ばかり聞く
過去現在の話ばかり聞くのは、求職者を今までのキャリアと同傾向の企業に入社させたいため。
求職者のキャリアパスを考えることなく横流しできるので、アドバイザーにとっては省エネになりますが、求職者にとってはネガティブな面も。
話の主軸が未来に向いてないアドバイザーは、良いアドバイザーとは言えません。
求人紹介しかしない
将来の話をせず、とにかく求人紹介しかしないパターンです。
しかしこの場合、考え方によっては、豊富な求人紹介を得られるというメリットもあります。
信頼できるエージェントをメインで利用し、割り切ってサブで情報源として活用していくのも一つの手です。
悪いアドバイザーにあたってしまったときはどうすればいい?
悪いアドバイザーにあたってしまったり、アドバイザーとの相性が合わない場合は、担当変更を依頼することも可能です。
転職には、これからの人生や生活がかかっています。無理に我慢や遠慮をする必要はありません。
転職エージェント最強活用術
最後に、転職エージェントを120%活用する術をお伝えします。
(1)複数の転職エージェントを利用していることを伝える
複数のエージェントに登録をすることは、隠すことではありません。
あらかじめ伝えておくことで、重複した求人紹介を事前にはじくことができます。
(2)学歴・職歴・スキルに嘘をつかない
これは当たり前のことですが、自分に見合った求人を紹介してもらううえでも、嘘をつくべきではありません。
また、嘘が発覚した場合、内定が取り消しになる可能性もあります。
(3)希望はしっかり伝える
自分の希望は、遠慮せずにアドバイザーに伝えましょう。希望にあった求人を紹介してもらうためには大事なことです。
(4)良い案件があればすぐに動けることを伝える
転職意欲が低いと、紹介を後回しにされてしまう可能性があります。
ただし、伝え方には注意が必要。「とりあえず、良いところがあればすぐにでも!」というような伝え方をすると、「どこでもいいから早く転職したい」と解釈されて、求人の紹介が中心になってしまい、キャリアプランなどの本質的な話がしにくくなる可能性もあります。
(5)同じ案件に複数のエージェントから応募しない
志望度が高いとやってしまいがちですが、複数のコンサルタントの重複応募はシステム上ではじかれるため、できないようになっています。
(6)メールは1営業日以内に返信する
基本的にはビジネスメールと同じ感覚で、1営業日以内に返事できるとベスト。1週間に1回程度は中間報告をして、状況を共有するようにしましょう。
在職中の求職者であれば、「仕事が忙しくて今は動けない」といった内容でもOKです。
掛け持ちしている他のエージェントの進捗も随時報告しておくと、内定のタイミングを合わせやすくなります。
(7)面接後はすぐに担当者に報告する
求人紹介を受けた企業の面接が終わったら、すぐにエージェントに報告をするようにしましょう。
エージェント側から「今日はどうでしたか?」とお伺いのメールや電話がある場合もありますが、連絡がない場合は、求職者側からエージェントに連絡してもOKです。
リアルタイムの求職者の心情をキャッチアップできると、エージェントから企業側にも求職者のことをプッシュしやすくなります。とにかく自分から動くのが大事です。
(8)マナーを守って丁寧に接する
アドバイザーも人の子です。失礼な相手には優しくできないこともあります。
もしアドバイザーに邪険に扱われることがあったら、よくない言動をしてしまったことが原因かもしれません。
(9)初回面談までに履歴書・職務経歴書を用意しておく
事前に自分の経歴を伝えておくことで、希望に沿った転職先をスムーズに紹介してもらいやすくなります。
また、登録したエージェントによっては添削してもらえる場合もあります。
(10)今の仕事を辞めたい理由を整理しておく
現職を辞めたくなった不満の原因を特定しておきましょう。そうすることで次の転職では不満の原因を取り除ける可能性が高まります。
また、現職でやってきたことや達成したこと、できなかったことや苦手なことを洗い出しておくとベストです。
(11)ネガティブな転職理由はポジティブに言い換える
転職理由はネガティブな内容も多いでしょう。しかし、実際の面接時にネガティブな内容をそのまま企業に伝えるということはしません。
ポジティブな表現に言い換えられるよう、考えておきましょう。
まとめ
ここでお伝えしてきたように、転職エージェントを利用すると、選択肢が広がったり、転職市場における自分自身の価値がわかります。
また、第三者視点での仕事紹介が得られるため、自分では気づかなかった自分の強みや才能に気づけることもあるでしょう。
とはいえ、転職エージェントは「魔法の杖」ではありません。
転職エージェントに登録したからといって、安心したり、期待しすぎたりせず、「転職の頼りになるパートナー」といった位置付けで活用し、あくまでも主体は求職者自身であることを忘れないようにするのが転職成功のヒケツです。
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