2016年2月13日(土)、新東名高速道路が遂に開通しました。東京・名古屋間のアクセス向上とともに、交通渋滞の緩和や、沿線地域の活性化も期待されています。
転職会議としては、とりわけ、観光産業の盛り上がりによる沿線地域の活性化、ひいては新規の雇用創出に期待したいところです。 第二次安倍内閣のもとで「地方創生」が推進される中、今回の新東名高速道路開通は、地方創生にとっても追い風となるのではないでしょうか。
今回は、地方創生の動きから最近活発化している「Uターン転職」について取り上げます。
地方出身者のうち、なんと約70%が「地元での転職を検討」
2016年1月に、転職会議編集部にて「Uターン転職に関する実態調査」を実施いたしました。 地方出身の男女(20代、30代)、1100名以上の方々より回答をいただきましたので、その内容をお伝えします。
まずは、Uターン転職の検討状況です。
アンケートの結果、実に約70%程度がUターン転職を考えているという結果になりました。Uターン転職をしたいという潜在的なニーズは予想以上に大きいようです。
しかし、約70%の人が「地元に帰って働くこと」を考えたことがあるにも関わらず、実際に転職する人はたったの14%。このギャップは、一体なぜ生まれるのでしょうか。
実際に転職をする割合はたったの14%。その理由は…
Uターン転職を考えたとしても、実際行動に移す方は少ないようです。
その理由としては、地方に就職すると、都心部で働いていた頃より年収が低くなることや、転職先の選択肢が少ないといったことが挙げられるのではないでしょうか。
実態を知るべく、まずはUターン転職経験者を対象に「転職先決断の決め手」を聞いてみました。
転職先決定の決め手としてあがったのは、同率1位で「キャリアが活かせるから(32%)」、「受け入れ先が少なく、他に選択肢がなかったから(32%)」がもっとも多く、続いて、「スキルアップできる(19%)」、「地域貢献(12%)」と続きました。やはり、Uターン転職においては企業の受け入れ先自体が少なく、希望の職につくのがなかなか難しいという実態があるようです。
続いて、Uターン転職経験者を対象に、Uターン転職後の年収、転職先に対する満足度をアンケートしました。
なんとUターン転職者の約半数が、「転職先に不満を抱いている」と回答しています。 さらに同じく半数以上が、年収が下がっているという実態が浮き彫りになりました。 年収が下がった割合としては、「20%以上」と回答したユーザーが約55%を占めており、下がり幅も大きいようです。
そこでさらに、「年収が下がった」と回答したユーザーに絞り、転職先の満足度についてまとめたのがこちらです。
やはり、年収が下がると転職先に対する満足度は低くなる傾向にあるようです。 Uターン転職には「年収が下がる」、「受け入れ先が少なくなかなか仕事を選べない」といった課題があり、 満足のいく結果に繋がらないこともあるため、踏み切ることができないユーザーが多いことが伺えます。
年収は下がるけど満足度は上がるケースも多い!?Uターン転職者が求めているものとは
「転職先に対する満足度」は「不満」と答えた方が多かったですが、「生活全般に対する満足度」についてはどのように答えているのでしょうか。
グラフを見ると、「仕事を含め、地元での生活全体」には、「普通~満足」と答えている方の割合が約70%にのぼります。 「転職先に対する満足度」と比較しても、生活全般に対する満足度は高いようです。
ではなぜ、地元での生活に対しての満足度はこんなにも高いのでしょうか? その要因は、Uターン転職経験者たちの転職理由を見ることで明らかになりました。
アンケート結果からUターン転職者は、生活環境の充実や、地元の友人や知人などの間に構築されている人間関係などを求めて、転職していることがわかりました。 転職者の間では生活全般に関する項目が重視視されており、転職後に希望が叶うケースが多いため、満足度も高くなったのでしょう。
Uターン転職では「仕事」以上に、重要なポイントがいくつかあるようです。
Uターン転職をした方がいいケースと、とどまるべきケースとは
調査を通して、Uターン転職では希望の仕事に就くこと以上に、「トータルの生活の質」を高めることが重視されているとわかりました。
しかしながら、やはり仕事は一日の中で大きな割合を占める大切なもの。 仕事より優先したいものがあるとしても、やはり決断は慎重にしていきたいですよね。 特にUターン転職は、もともと慣れ親しんだ地元とはいえ、生きる場所を変えるというとても大きな決断です。中には、「給料が下がった上に、その他様々な待遇も悪くなった為、結局再度転職して都会に出直した」という意見もあるので、計画的に進めていかなければなりません。
そこで次回は、Uターン転職で成功するための秘訣を、さらに探っていきたいと思います。
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