景気にも業績にも影響受けず、約4割が「支給額に変化なし」
まず、「ボーナスは支給されたか」という質問の回答では、「支給された」人が68.7%、「支給されなかった」人が31.3%と、7割近くの人が受給していることが分かります。
次に「ボーナスが増えたか減ったか、変わらなかったか」という質問の回答を見ると、「増えた」が32.8%、「減った」が27.7%と、どちらも3割近い結果に。一方、「変わらなかった」と答えた人は4割(39.5%)に迫り、「減った」人と合わせると7割近くが期待はずれに終わった様子。
「変わらなかった」人のコメントを見てみると、「特に業績が上がりも下がりもしていないため変わらなかった(その他/サービス、販売、運輸系/女性)」「入社以来変化なし(食品・化粧品/素材、食品、医薬品技術者、福祉/男性)」といった、良くも悪くも景気の影響を受けず、安定感を感じているような声が見られました。
「減った」人は、業界の業績に引っ張られて
悲しくも「ボーナスが減った」人たちの所属する業界を見てみると、「メーカー/製造系」が最も多く、次に「小売/流通/商社系」、そして同率で「マスコミ/広告/デザイン/ゲーム/エンターテイメント系」「サービス/外食/レジャー系」と続きます。減った主な理由として、「部署の業績悪化(デザイン・出版・印刷/クリエイティブ系/男性)」「業績連動による支給額決定のため(金属・鉄鋼/営業系/男性)」などが挙げられ、中には、「アベノミクスって何ですか?(専門店/サービス、販売、運輸系/女性)」というコメントも。
経済産業省が発表した今年5月の商業動態統計速報の商業販売額でも、小売業は11兆5430億円、前年同月比1.9%マイナスとなっていることから察するに、“アベノミクス”の恩恵があったとは言えそうになく、専門店をはじめとした小売業などが受けている打撃を、社員たちはボーナス減というありがたくないかたちで実感させられたようです。
「増えた」人は、個々の頑張りが実を結んだ
一方、「ボーナスが増えた」業界は、「サービス/外食/レジャー系」が頭一つ抜けて多く、次に「メーカー/製造系」「IT/通信/インターネット系」という順に。そのコメントを見てみると、会社の業績が好調だったということに限らず、「自身への評価が高いから(人材/電気、電子、機械技術者/男性)」「仕事の成果が出た(医療・医薬/電気、電子、機械技術者/男性)」「個人成績がよかったため(総合商社/営業系/女性)」など、個人の活躍によりボーナスが増えた印象です。
ボーナス相場は、2ヶ月以下が約8割
ボーナスの金額分布を見てみると、支給額2ヶ月分以下の合計が約77%。また、割合が最も多いのは1.5か月分の23.1%という結果に。3か月分以上の人は5%にも満たないので、稀なケースと言えそうです。3ヶ月分以上支給された人たちの多くは、案の定「ボーナスが増えた」「満足している」と回答し、潤った懐にご満悦の様子。一方で、支給額2ヶ月分以下の人たちは多くが「満足していない」と回答しており、夏休みの計画にも、暗雲が立ち込み気味と言えそうです。
「正当な評価」をしてくれれば満足?
増減などはあるにせよ、ボーナスにより懐が温まったのは事実ですが、有効回答数195人のうち、支給額に満足しているのはたったの39人(20%) 。「満足していない」119人(61%)と比べると、満足度では大きな差が生じています。
支給額に不満を抱く人は、予想通り「減った」人たちで、そのコメントは総じて「少ない」という理由ですが、増えた人はというと「残業代についての不足を考えるとボーナスで補てんしているように感じるため(総合商社/営業系/女性)」「評価が良かった割には額が伸びていないから(レジャー・アミューズメント・フィットネス/事務系(人事/労務)/男性)」など。労働や成果・対価に対する不満を一つの理由として、ボーナスが増えても「これだけ?」と満足できていない様子が伺えます。
一方で、そもそもボーナスが支給されなかった人が有効解答数284人中、89人(31.3%)いることも気になるところ。契約上の記載がない限り、ボーナス支給は義務ではないので、この結果からも、もらえるだけでも喜ぶべきことという考え方もできなくはなさそうです。
モノは捉えよう、成果を出すことでボーナス増を目指す
今回のアンケート調査では、業界の景気動向にかかわらず、成果を出した場合にはボーナス増になっている人が多い印象です。社会情勢や景気の停滞は、自分1人の力では変えようがありませんが、業務成果は自分次第でいかようにも変えられることだと思います。モノは捉えよう。不景気や企業の業績不振を嘆くよりも、目の前の仕事に精を出し、成果を出すのがボーナス増への近道なのかもしれませんね。
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