気になる奥様の反応は?
12月3日は「妻の日」。1年間の妻の労をねぎらう日ですが、この日に転職会議は「奥様座談会」を開催しました。 昨今、転職市場では、奥様の反対で旦那さんが転職を見合わせる「嫁ブロック」が注目されていますが、転職経験者や、転職希望者を夫にもつ奥様たちは、転職活動をどのように見ているのでしょうか? 実際に、21名の奥様に聞いてみました。
転職市場の活況と嫁ブロック
奥様座談会の様子
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現在の転職市場は、比較的「転職しやすい状況」といえます。 人材紹介会社によると、現在求人数は11ヶ月連続で最高値を記録、転職者数も3ヶ月連続で増加しています。 企業が人材獲得のために積極的に動き、それに合わせて転職する人も増えているという状況です。
このように転職が身近になってきている今、転職に関する新しいキーワードを耳にするようになりました。「嫁ブロック」という言葉です。 転職の内定が得られたり、選考が進んだりしたものの、妻の反対によって入社を辞退するなど、奥様の意向によって転職活動が滞ることを指します。
少し前までは、人事の採用担当者やヘッドハンターが使っていた業界用語でしたが、最近では一般のビジネスパーソンの間でも使われています。
ある日旦那さんが転職したいと言ってきた時、奥様はどのように対応するものなのでしょうか。
2015年12月3日、「転職会議」のオフィスに21名の奥様が集まりました。 旦那さんが現在転職活動をしていたり、過去に転職経験があったりする奥様方に、転職時の不安や懸念点を率直に話し合ってもらいました。
「嫁ブロック」 3つの代表例
ではまず、嫁ブロックの代表的な3つのパターンをご紹介します。旦那さんと奥様の会話例を用いて、どのようなものかをみていきましょう。
【嫁ブロック:その1】大手企業からベンチャー企業への転職
旦那さん「今の会社だと仕事がつまらないので、将来が有望なベンチャー企業への転職を考えているんだけど…」
奥様「有望なベンチャー企業って言うけど、どんな会社なの?」
旦那さん「設立5年目、社員数は30名で、友達が立ち上げた会社なんだ。本当に有望で、これから伸びていきそうなんだよ」
奥様「せっかく大企業に入って安定しているのに、どうなるか分からないベンチャー企業への転職なんてとても不安だわ…」
【嫁ブロック:その2】知名度の低い会社への転職
旦那さん「転職活動していることは相談していたけど、今度内定が出そうな会社があるんだよね」
奥様「そうなの、何ていう会社なの?」
旦那さん「ベンチャー企業の○○社なんだけど」
奥様「ちょっと、○○社なんて聞いたことがないわよ。それだと、ママ友にも言えないし、親にも言えないわ。ベンチャー企業でもよいから、ちゃんと名前の知られた会社に転職してほしい…」
【嫁ブロック:その3】突然の地方移住希望
旦那さん「年末年始の里帰りはよかったよね。楽しかった」
奥様「そうね、ゆっくりできたし、また行きたいわよね」
旦那さん「やっぱり実家はいいところだから、移住したいと思っているんだよね」
奥様「そんなこと、突然言われても。そもそも地方で仕事があるかどうか分からないじゃない。家賃が安くなる、通勤に時間がかからないと言われても、心配だわ…」
嫁ブロックの代表例に当てはまっていたら…
実際に、座談会に参加された奥様に「旦那さんに突然『地方に移住したいと』言われたらどう思いますか?」という質問をすると、「場所によっては検討できる」「子育てはしやすそう」「自然が多い所ならよい」というポジティブな意見が挙がる一方、「都会から離れたくない」「仕事があるのか心配だ」「知り合いがいない場所にいくのは嫌だ」といった反応も少なくありませんでした。
やはり突然の地方移住は、「嫁ブロック」が起こる可能性が高いようです。
奥様座談会の様子
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しかし、生活で大事にするポイントや暮らし方は、人によって異なります。座談会に来ていただいた奥様の中でも、「残業時間が多い旦那さん」に対する考え方や捉え方は一通りではなく、それぞれの意見がありました。 「帰りが遅いと、家事や育児を手伝ってくれない」と不満に感じる方もいれば、「帰りが遅くても、子どもを早く寝かせれば、自分の時間がつくれるのでかえって良いと感じるようになった」という方もいらっしゃるのです。
そうした意味では、嫁ブロックの代表例に当てはまるような転職を考えている方も、まずは奥様にきちんと説明し、相談して理解を得ることが大切ではないでしょうか。
次回の「奥様座談会 by 転職会議」レポートでは、「旦那さんの転職を奥様がどのように考えているのか」、「どうしたら転職を応援してくれるのか」を更に掘り下げていきますので、ぜひご一読ください。
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