一人で抱え込まず、まずは誰かに相談を
業務内容や人間関係、待遇など、仕事に悩みやストレスはつきものです。
「職場の人との折り合いが悪い」
「社風が合わない」
「労働環境がおかしい」
「希望した職種と違った」
「仕事のモチベーションが上がらない」
新しい職場環境やポジションに慣れてきた時期は特に、仕事の悩みが生じたり、実は溜まっていたストレスに気づいたりする人もいるのではないでしょうか。
憂うつな気分が長引いたり心身に不調が見られたりする場合、心身の状態を自分一人で判断するのは避けたいところです。こころの健康や病気、支援やサービスに関するウェブサイト「みんなのメンタルヘルス」(厚生労働省)でも、「周囲の人や専門機関に相談することが大切です。最寄りの病院やかかりつけの医師に相談してみるのもよいでしょう」と呼びかけています。
上司や先輩、同僚に話しづらいなら、悩みを相談できる環境を会社が用意していることもあります。また、従業員50人以上の事業所では、産業医の設置が義務付けられています。社内や提携機関に相談窓口があるか、確認してみましょう。
また、自分が抱えている問題や不安を友人や家族に話すと、直接的な解決にはならなくても、気持ちが軽くなったり悩みが整理されたりすることもあります。
相談できる相手が身近にいない場合でも、公的な機関で悩みを聞いてくれる窓口があります。本稿では、心の状態をチェックできるサイトやサポートしてくれる相談所をご紹介します。
仕事の悩みを相談できる窓口・サービス
働く人の「こころの耳」(厚生労働省)
働く人のメンタルヘルスサポート・ポータルサイトです。メンタルヘルスケアやサポート窓口についての情報を提供しています。サイト上では、職場のストレスや疲労蓄積度のセルフチェックも行えます。
- 【相談できること】メンタルヘルス不調、過重労働による健康障害
- 【相談方法】電話、メール、LINE
- 【料金】無料
労働条件相談ほっとライン(厚生労働省・委託事業)
▶https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/lp/hotline/
違法な時間外労働や賃金不払い残業など、労働条件をめぐる不安や疑問を、専門知識を持つ相談員に無料で電話相談できます。セクハラ・パワハラ・マタハラなど職場のいじめや嫌がらせの相談については、専門の相談窓口を案内してくれます。
- 【相談できること】労働条件に関すること、ハラスメント(専門の相談窓口を案内)
- 【相談方法】電話
- 【料金】無料
東京都労働相談情報センター
▶https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/soudan-c/center/consult/guide.html
労働問題全般の相談に応じています。電話相談や予約制の来所相談、心の健康相談などを行っています。英語・中国語など外国語での相談や手話通訳の派遣制度、弁護士に直接相談できる制度もあります。
- 【相談できること】労働トラブル全般
- 【相談方法】対面、電話
- 【料金】無料
総合労働相談コーナー(全国の労働局・労働基準監督署)
▶https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
各都道府県の労働局や労働基準監督署内に設けられた相談所です。あらゆる分野の労働問題を対象とし、セクシャリティに関する労働問題や学生、就活生、外国人労働者からの相談にも応じています。面談もしくは電話、予約不要で無料で利用できます。
- 【相談できること】労働トラブル全般
- 【相談方法】対面、電話
- 【料金】無料
働く人の悩みホットライン(産業カウンセラー協会)
▶https://www.counselor.or.jp/consultation/tabid/298/Default.aspx
職場や暮らし、家族、将来設計など、あらゆる悩みについて、カウンセラーに電話で相談してみましょう。一人1日30分まで、無料で利用できます。
- 【相談できること】働くうえでの悩み
- 【相談方法】電話
- 【料金】無料
Unlace(株式会社Unlace)
24時間365日利用できる定額制のカウンセリングアプリで、精神科医、日本医師会認定産業医の監修サービスです。公認心理師や臨床心理士などの資格を持った数十名のカウンセラーが在籍し、相談者の悩みの内容に合わせてチャットまたはビデオ通話でカウンセリングを行います。「不安尺度診断」や「イライラの特性・原因診断」などの無料診断も用意します。
- 【相談できること】仕事・キャリア、性格・自己理解、漠然とした不安など悩み全般
- 【相談方法】チャット、ビデオ通話
- 【料金】有料(定額制)
大人の進路相談室(株式会社仕事旅行社)
さまざまな経歴・経験を持った相談員の中から自分に合ったロールモデルを選び、有料のオンライン面談で相談できます。人間関係や職場のストレスといった悩みのほか、転職やフリーランスへの転向、副業、移住などの相談にも応じています。
- 【相談できること】キャリア全般
- 【相談方法】ビデオ通話
- 【料金】有料(相談相手により金額が異なる)
相談サービスを活用してみよう
「仕事辞めたい、向いてない」と感じた時は、一人で抱え込まないことが大切です。つらい時の自己判断には限界があります。自己判断の末に勢いで退職し、後悔するようなケースもありますから、有給休暇の利用や私傷病休職などの制度を活用し、心身を休めることも選択肢の一つです。
「これぐらいのことで」と気負わずに、まずは周りの人やサポート窓口に相談してみましょう。
※記事内で紹介した法制度やサービスは記事公開時点での情報です。
文:阿部夏美/ノオト
編集:リブセンス + ノオト
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