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サイバーエージェント曽山氏が語る「若いビジネスパーソンの働き方」

「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンに掲げ、インターネット業界で急成長を続けるサイバーエージェント。 同社で人事統括本部長を務める曽山哲人氏に、20代、30代の若いビジネスパーソンがもつべき「仕事観」や「働き方」について伺いました。
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サイバーエージェント曽山氏が語る「若いビジネスパーソンの働き方」

「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンに掲げ、インターネット業界で急成長を続けるサイバーエージェント。 同社で人事統括本部長を務める曽山哲人氏に、20代、30代の若いビジネスパーソンがもつべき「仕事観」や「働き方」について伺いました。
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<人物肩書き>

株式会社サイバーエージェント
執行役員 人事統括本部長
曽山 哲人氏

失敗を恐れず「決断経験値」を高める

――サイバーエージェントの事業概要について教えてください。

曽山氏:一般ユーザーの方々に広く利用いただいている「Ameba」やゲームを開発・提供するほか、企業向けにはインターネット広告事業などを展開しています。

 
「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンの実現に向け、既存の事業領域に加え、最近は音楽配信や動画配信などのエンターテインメント事業やコミュニティ事業にも力を入れているところです。

20代、30代の社員が中心の若い会社ですから、新しいことにも積極的にチャレンジしています。有意義な提案があれば、どんどん採用していますね。 そこから生まれた新規事業もたくさんあって、年に10社以上の新会社を立ち上げる年も珍しくありません
 

―――チャレンジ精神が急成長の原動力と言えそうですね。人材はどのように育てているのですか。

曽山氏:「任せる」ことを心がけています。人は仕事を任されると、決断しなければいけません。その経験が人を成長させるのです。 これを私は「決断経験値」と呼んでいます。たとえ失敗しても、決断経験値を積めば学びがあります。どれだけ決断を繰り返せるかが重要なのです。

決断経験値を高めるためのユニークな取り組みもいろいろ行っています。その1つが「あした会議」です。役員と従業員がチームを組んで、会社変革や新規事業の提案を行います。

参加チームの提案はすべて順位を付けて公表します。優劣を付けるのが目的ではなく、ゲームのような遊びの要素を取り入れるためです。厳しくもあり、楽しくもある。その中でお互いに能力を伸ばし合っていくのが狙いです。

失敗を恐れない文化を創りだしていくために、チャレンジして失敗しても、必ずセカンドチャンスを与えるようにしています。セーフティネットがしっかりしているので、社員も果敢に攻めていけるわけです。

こうした取り組みが好循環を生み、会社の成長につながっているのではないでしょうか。

 

「いかだ下り」の20代と「山登り」の30代

――人事を統括する立場から、若いビジネスパーソンが持つべき「仕事観」や実践すべき「働き方」をどのように考えていますか。

曽山氏:まず目の前の仕事と真摯に向き合い「全力投球」すること。全力で立ち向かわなければ、いい結果も得られないし、自分のスキルも思うように上がりません。

若いビジネスパーソンには、このことを強く再認識してほしいと思います。

 
例えば、まだ経験の浅い20代の人の仕事は、いわば「いかだ下り」のようなもの。自分で決断する機会はまだ与えられないし、目の前の仕事をこなすだけで精一杯です。

流されていると思うことがあるかもしれません。でも、全力投球することで、経験やノウハウをどんどん吸収できるはずです。

同時に人との信頼関係を構築することも重要です。仕事への思いが強い人ほど、自分がやりたいことを全面に押し出してしまいがちですが、20代はそれよりも「期待されることをやる」のが先決です。 期待されることを期待通り、あるいはそれ以上にやり遂げる。そうすれば、上司や先輩との信頼関係も強くなります。
 

その中で、自分のやりたいことを「意思表明」していくのです。会社の期待に応えつつ、意思表明を続ければ「あの仕事はあいつに任せよう」と言われる可能性が高まります。

 

――20代は「いかだ下り」のようなものという話しでしたが、30代のビジネスパーソンが取り組むべきことについてはいかがですか。

曽山氏:30代は「山登り」の段階ですね。10年前後におよぶ社会人経験から自分が登る山を明確にし、組織貢献とプロ化を強く意識してください。

後輩を育てたり、自分の知識や経験を言語化する。これもプロフェッショナルの大切な仕事です。

30代になると管理職に就く人もいるでしょう。管理職に求められるのは業務や部下のマネジメントです。

現場の業務から離れてしまうことで、プロ化が難しいと考える人もいるかもしれませんが、私はマネジメントもプロ化が可能な一つの業務だと思っています。

「部下やお客様から信頼を得る」、「明確なビジョンを掲げ、チームの一体感を高める」、「目標達成に向けたリーダーシップを発揮する」。 どれも大切なマネジメントの仕事です。 今の仕事できちんとマネジメントを行い、成果を出せる人は、たとえ業種や業務が変わっても、きっと実力を発揮できるはずです。

後編を読む:異業種から転職した、サイバーエージェントの人事統括本部長が語る 「転職の心構え」

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